先生の真っ白なワンピに、クラスのみんなが落書き。一体どうして?

「変な服を着るのが好きだから、自分のクラスのみんなや、その愛おしい個性を表現したものを着てみたら……とひらめいたんです」

アメリカ・オクラホマ州ロートンにあるパット・ヘンリー小学校で1年生を教えているシャーリー・キャッスルバリー先生は、今後5年間(アメリカの小学校は一般的に5年生まで)、生徒のことを忘れないように、ちょっとした「仕掛け」を思いついた。記念品として、自分が作ったドレスに、クラスのみんなに自由に絵を描いてもらうことにしたのだ。

「毎年、(クラスの子供たちに)恋しているのですが、ただ机の上に(何かを)飾っておくよりも、子供たちが作ったものを身に着けることで、子供たちにも、自分たちがどれだけ愛されているかを知ったり、感じたり、あるいは理解したりしてほしいのです」と、キャッスルバリー先生はハフポストUS版に語った。

この傑作が完成すると、彼女は写真を何枚か撮って、5月26日にFacebookに投稿した。この素敵なドレスは話題を呼び、6万6000以上シェアされた。

「このドレスが、私のいつものFacebookの投稿を超える反応が得られるとは全然思っていませんでした。でも、ものすごく興奮していますし、子供たちや、彼らの作品のことは、とてもうれしく思っています!」

よく“奇抜な服”を着ているため、小学校の職員や児童から「ミス失敗作」と呼ばれているキャッスルバリー先生は、ある日、姉妹と一緒にベランダでジャスミン・ティーを飲んでいたときに、この服のアイデアを思いついたという。

「変な服を着るのが好きだから、自分のクラスのみんなや、その愛おしい個性を表現したものを着てみたら……とひらめいたんです」

こうして彼女は買い物に出かけ、白のドレスと布用のマーカーを購入した。彼女は子どもたちの創造力が流れ出てきやすくするために、スカートの裾のヘムに草を描くことにしたが、そこには少し隠された目的もあった。

「風景がほしかったんです」と彼女は振り返る。

凧やテントウムシ……。キャッスルバリー先生の心を揺り動かす、とても特別な落書きが描かれたワンピースを彼女は手に入れた。

キャッスルバリー先生には、今後のドレスの計画もあるという。

「みんなが将来、5年生を卒業するときに、ドレスを着たいと思っています」と彼女は語った。

また彼女は、これから担当するクラスでも同じようなドレスを作りたいと考えているそうだ。

「毎年クラスのみんなに、自分たちがどれほど特別な存在なのか、知ってもらいたいです」

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。