SNSのプロフィールから個人情報の漏洩が急増している(対策)

Facebook、Twitter、LinkedInは個人情報を盗む「絶好の場」になっている。
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ネットセキュリティの専門家からすると、SNSで多くのシェアを得ている人は、なりすまし被害に遭う危険が高いという。

イギリスの詐欺防止サービス「Cifas」の最新の報告によると、2015年のなりすまし犯罪件数が57%増加し、詐欺師たちはSNSのプロフィールにある個人情報を利用しているという。

Cifasによると、FacebookTwitter、LinkedInは個人情報を盗む「絶好の場」になっている。

イギリス国内で個人情報盗難の被害に遭った人は2014年には9万4500人だったが、2015年には14万8000人以上に増加した。詐欺事件の85%以上はネット上で発生した。

被害者になりすますために、犯人たちは実名、電話番号、誕生日、住所や銀行口座番号をSNSから収集する。ネット上のトラブル相談サイト「ゲット・セーフ・オンライン」によると自宅や職場の写真を投稿するだけでもリスクがあるという。

インターネットと繋がったスマート冷蔵庫や暖房システムなども、詐欺師たちのターゲットになりやすい。上記のサイトはこう述べている。

「こうしたものもインターネットとつながっているので、コンピュータやモバイル機器と同じように不正アクセスやハッキングされやすい。しかし、多くの人はこのようなものがハッキングされるとは思わないので実はリスクが高い」

2016年初めの報告によると、2015年のイギリスの推定年間詐欺被害額は1930億ポンド(約25兆円)だった。

SNSやインターネットと繋がった機器を安全に使う方法

  • 電話番号、自宅や職場、学校の写真、住所や誕生日などの個人情報をプロフィール欄に載せたり投稿しないように気を付ける。
  • プライバシー機能を使って、見知らぬ人にプロフィールを見られないよう制限をかけること。
  • 偽の友達申請や他のサイトに誘導する個人や企業などの「フィッシング」詐欺に用心すること。
  • 友達があなたについて投稿する内容や、あなたの投稿への返信、特に個人情報や行動などに関わる内容に注意すること。
  • 個人情報を含まないユーザーネームを選ぶこと。たとえば、 “joe_glasgow” や “jane_liverpool”などは良くない。
  • 推測されにくいパスワードを使う。複数のアカウントで同じパスワードやPINを使い回さない。また誕生日や子供の名前は使わず、大文字と小文字、数字、記号を入れる。1つのパスワードに少なくとも10文字は入れるようにする。
  • ファイアウォール、アンチウイルス、アンチスパイウェアを最新の状態にすること。これでサイバー攻撃の脅威は80%防ぐことができる。
  • 初期パスワードを変更する。デバイス接続時に盗難や推測はしづらいが自分にとっては覚えやすいものにする。パスワードを人に教えない。
  • 常にデバイスのWiFi接続を安全なセキュリティレベルWPA2にし、アクセスコードを部外者に教えないこと。

ハフポストUK版より翻訳・加筆しました。

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