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イーロン・マスク氏、テスラモーターズの事業計画で「EVバス・トラック」参入を発表

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他に何を隠し持っているのか?

アメリカの電気自動車メーカー、テスラモーターズ社のイーロン・マスクCEOは7月20日、今後10年の事業計画「マスタープラン・パート2」を明らかにした。

テスラモーターズは20日に投稿した1483語のブログで、今後の電気自動車事業を、乗客を一気に運べる自動バスで強化すると約束している。そして予想された通り、テスラを世界初の再生可能エネルギーの巨大企業へと進化させる計画の一環として、6月に提案した、マスク氏が会長を務めるエネルギー会社「ソーラーシティ」の買収に大きな1歩を踏み出した。

マスク氏はさらに爆弾を1個投下した。トラック運送事業への参入だ。

「マスタープラン・パート2」の内容は、予想通りであったと言えるでしょう。ですが、1つだけ例外があります。EVトラックの"テスラ・セミ"です」と、モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏は21日に述べた。「そうくるとは全く予想していませんでした」

自動運転技術は、ほぼすべての自動車メーカー(および一部の技術会社)が何らかの形で参入を表明するなど、2016年序盤の主流となった。また、ロボット技術の向上に伴い、数百万人分の運転手の職が失われる可能性もある。

トラック運送業界は、その危機感を最も強烈に感じている業界だろう。約80万人のドライバーを抱えるアメリカのトラック業界ではドライバーの長時間運転が問題となっており、国内で最も不健康で疲労度の高い労働者となっている。ここには、深刻な交通安全の問題が潜んでいる。経済専門テレビ局「CNBC」によると、全米高速道路交通安全委員会のデータでは、大型トラックの走行距離はアメリカ全土で全乗用車の5.6%程度だが、自動車運転による死亡事故の9.5%を占める。

ごく少数だが、すでに何社かがEVトラック業界に進出している。元Google従業員が創設したベンチャー企業オットー社は5月、既存のトラックに簡単に後付けできるセンサー、ソフトウェア、トラック補助部品のセット販売でこの業界に参入した。1200マイル(約2000キロ)走行可能なハイブリッド電気トラックを発表したニコラモーターも自動運転業界に参入する準備を整えている。スウェーデンの自動車メーカー、ボルボ社は5月、鉱山で使える自動建設用トラックの試験運用を開始する計画を発表した

だが、テスラほど巨額投資する企業はないだろう。

「新規参入企業が相次いだことで、かつてテスラが自動車 メーカー にかなり早いペースで電気自動車技術の導入を促したのと同じように、既存のトラックメーカー にとって技術の商品化をスピードアップをさせる圧力となるかもしれません」と、モルガンスタンレー社の貨物運送アナリスト、ラヴィ・シャンカー氏は、 21日に述べた。「トラック運送業界は、この競争で最大の受益者となる可能性が高いでしょう」

テスラが自社トラックを作る計画があるかどうかは定かではない。マスク氏のブログでは、2017年度中にトラック事業の計画を公表すると述べている。テスラが自社トラック製造も始める予定であれば、大型トラックのメーカーにとっては悪夢となるかもしれない。テスラは車両の製造と販売を両方行うアメリカ初のトラック企業となるからだ。

「テスラのマスタープランには、個人向けカーシェアサービスの開始も含まれていました」と、シャンカー氏は述べた。「テスラがトラック業界でも同様の電気自動車戦略のアプローチを取った場合、業界で唯一垂直統合された ブランド製造メーカー+運送会社として、既存のトラック企業と競うことになるでしょう。既存のトラック会社は、注意深く技術を取り入れていかなければ、勢いよく参入してくる競合他社に中抜きにされてしまうことでしょう」

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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