ポケモンGO、靖国神社でプレイする人々も 参拝客「ここはゲームをする場所じゃない」

境内には「ポケモンジム」も。
Kei Yoshikawa

7月22日から日本国内でもスマホ向けゲーム「ポケモンGO」のサービスが始まった。街中ではスマホ片手に、ポケモンを捕まえようとする人たちの姿を見かけるようになった。その姿は、東京の靖国神社といった神聖な場所でも目についたが、一方でマナーを懸念する声も出ている。

「ポケモンGO」はスマホの画面を見ながら街を歩き、ポケモンを探すゲームだ。カメラ機能や位置情報を利用することで、現実世界にポケモンが出現するような感覚が味わえる。先行配信された海外では爆発的な人気となった。日本でも15時30分現在、アップル社の日本向けAppStoreでは無料アプリランキングの1位になっており、ヒットの気配を見せている。

その一方で、事故や不法侵入などの問題が相次いでいる。アメリカでは、戦没者を弔うアーリントン墓地や米同時多発テロの追悼施設にポケモンが出現したり、ポケストップ(ゲームで使用するアイテムが獲得できる場所)が設置され問題となった。アーリントン墓地は、敷地内でのポケモンGOを控えるようにTwitterで声明を出した。

■靖国神社の境内でも……

日本でのサービス開始日の22日、戦没者を祀る東京・九段の靖国神社の境内でも、早速「ポケモンGO」をプレイしている人たちが多数見受けられた。14時ごろ境内に向かうと、半袖短パン姿のラフな格好の青年からスーツ姿の男性まで、手に持ったスマホでマップを見ながらポケモンを探していた。

22日午後の靖国神社の様子。スマホを片手に歩く人が目立った

靖国神社でポケモンを捕まえようとする人たちの姿

靖国神社を示すマップ。ポケモンジム(ポケモンバトルをする場所)や複数のポケストップが設定されていた。

靖国神社のポケモンジム

ポケストップになっていた大村益次郎像

ただ、靖国神社は幕末・明治維新から太平洋戦争までの戦没者を祀る宗教施設だ。他の参拝者の迷惑になるのではないかと、マナーを懸念する声もある。参拝に来ていた男性(51)は、「本殿や門前で一礼せず、ずっと携帯をいじりながら歩いている人がいる。ここは神聖な場所。ゲームをする場所じゃない」と語る。

参拝マナーを呼びかける看板

一方、境内でプレイしていた大学生の男性(19)は「サービス開始を楽しみにしていた。このあたりはポッポやコンパンが多いみたいです」と、ポケモンのキャラクターを挙げながら嬉しそうだ。マナーを懸念する声については「他の参拝者の迷惑にならなようにしないといけない。もちろん、禁止されたら神社ではやりません」と話した。

すでに島根県の出雲大社をはじめ、境内での「ポケモンGO禁止」を呼びかけている寺社仏閣もある。

靖国神社は境内でのポケモンGOのプレイについてどのように考えているのだろうか。ハフポスト日本版は靖国神社広報課にメールで取材を申し込んだ。返答があり次第、更新する。

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