義足を盗まれた4歳少年に心温まるプレゼント 支援の輪が広がる

「私は『どうしてこの子はこんなことが言えるんだろう』と思いましたよ」
ABC7

とんでもない災難に見舞われた4歳の少年を助けるために、支援の輪が広がった。

ABC7によると、難病「FATCO症候群」で右脚を切断したアメリカ・カリフォルニア州のリアム・ブレネスくん(4)は、右脚に義足を使用している。最近、海に出掛けて彼が泳いでいる最中に、その義足が不幸にも盗まれてしまった。

このニュースが報じられると、さまざまな人々が支援を申し出た。カリフォルニア州パームデールの「Essential Orthotics and Prosthetics」という会社が義足の寄付を申し出て、リアムくんと面会した。

「これは、自分の仕事を生かしてよりよいことができる滅多にない機会ですね」と、会社のオーナーで、同じく四肢切断者のマイケル・メティチェッチアさんは語った。「恩返しするときです」

メティチェッチアさんはハフポストUS版に、リアムくんは2つの異なる義足を手に入れることになると説明した。1つはリアムくんが活発に動き、したいことは何でもできるようになる義足だという。さらに、その義足は“ゴーストバスターズ”のデザインにした。もう一つの義足はウォーターレッグで、水泳の時にも装着できる。

義足の寄付に加えて、多くの人々が支援の手を差し伸べている。少年のために開始されたクラウドファンディングサイト「GoFundMe」の募金ページはすぐに1万ドルの目標額に達し、7月26日午前には1万9025ドル(約195万円)に達した。

ABC7によると、日本の「マネーの虎」のアメリカ版バラエティ番組「シャーク・タンク」の出演者ロバート・ハージャヴェックも関心を寄せ、リアムくんと彼の家族にディズニーランドへの旅行をプレゼントするという。

ハージャヴェックは「この小さな少年が経験してきたこと、そして世界で起きているすべてのことや、世界に満ちている嫌なことを考えると、リアムくんが、世の中にはいい人たちもいると思ってくれる環境で成長できるよう、私ができることをしようと思ったんだ」と語った

次々と寄せられる支援と愛の手は、リアムくんが受けるに値するものだ。窃盗犯は義足だけでなく、財布やリアムくんの父親フランク・ブレネスさんのカメラなども盗んでいった。フランクさんが息子にそのことを伝えたとき、4歳の彼が返した言葉は心の痛むものだった。

「息子は、『構わないよ、パパ。サンタさんに大切なものを頼めばいいだけだから。僕は新しい脚を頼むから』と言いました」と、ブレネスさんはABC7に語った。「私は『どうしてこの子はこんなことが言えるんだろう』と思いましたよ」

幸運なことに、リアムくんは気分を入れ替えるのが早く、新しい義足が来るのを楽しみに待っている。クラウドファンディングで集まった資金については、そのお金をどう使うのが一番いいか家族で考えている最中だと、フランクさんはハフポストUS版に語った。フランクさんの家族は資金を、子供の整形外科専門医院「シュライナーズ子ども病院」と「障害者アスリート財団」に寄付するつもりだ。また彼らはお金の一部を使ってリアムくんを四肢切断または四肢異常の子供向けキャンプ「キャンプ・ノー・リミッツ」に参加させる予定だ。

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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