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スイスとフランス、2つの国に同時に泊まれるホテルがあります

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(ROLAND ZUMBUEHL/WIKIMEDIA COMMONS)

フランスにも行きたいけれど、スイスも捨て難い。そんな人にお勧めのホテルがある。フランスとスイスの国境にまたがって建つ「ホテル・アルベス」では、フランスとスイスで同時に眠ることができる。

ホテル・アルベスは、スイスとフランスの国境にあるラ・キュール村に建ち、ホテルの真ん中を国境が走っている。

ある部屋では「ベッドの上で国境がわかれていて、頭と足の寝ている国が違うという事態が起こりうる」とコンデナスト・トラベラー誌は伝えている。ハネムーン・スイートでは、ベッドが2つの国に別々に置かれているそうだ。また、ゲストルームはスイスなのに、隣のバスルームはフランス、という部屋もある。

国境が通っているホテルのレストランでは、フランス料理とスイス料理の両方を楽しめる。「2つの国が同じベッドで眠り、同じテーブルで食事をする場所」と同ホテルのウェブサイトには書かれている。


ホテル・アルベスのレストラン。このテーブルに座れば、スイスとフランス両方の国で食事ができる。(DIEGO GONZÁLEZ/FRONTERASBLOG.COM)

■ どうして、国境をまたぐホテルが建てられたの?

ホテル・アルベスが建てられたのは、1860年代。1862年に、フランスとスイスが国境線を見直すことに同意した直後に作られた。

しかし、協定を締結する前に、ラ・キュル村に住むM・ポンサスという人物が、国境を越えた貿易で利益を得ようと、新国境をまたぐ場所にお店を建ててしまった。建物のフランス側はバー、スイス側は食料品店だった、とシティ・メトリック誌に書かれている。

実際に、この建物で越境貿易が行われたかどうかは、記録されていない。しかし、1921年に地元の住民、ジュールズ・ジーン・アルベスが建物を買いとってホテルに改装し、自分の名前をつけた。

■ どちらか片方の国が、戦争で占領されたらどうなるの?

第二次世界大戦中、ナチス・ドイツがフランスに侵攻した。一方、スイスは中立を保った。この時ホテルはどうなったのだろう?

ホテルの階段は、一階はフランスだが、上がっている途中でスイスになる。そのため、ドイツの兵士は中立地帯のスイス側には入ることができず、2階は亡命者にとって安全な場所になった、とコンデナスト・トラベラー誌に書かれている。


2階に上がる途中で、スイスに入国する(DIEGO GONZÁLEZ/FRONTERASBLOG.COM)

しかし、ヨーロッパ各国の自由な越境を許可した「シェンゲン協定」により、今では2階には簡単に上がることができる。

有効なパスポートを持っている旅行者は、フランスかスイスのどちらかに入国すれば、パスポートを提示することなく、ホテル内を行き来できる。

旅行サイト「トリップ・アドバイザー」によれば、宿泊費は一部屋約1万2千円だ。国境をまたいで眠るという貴重な経験をしたい方は、次の旅行先にいかが?

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

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