安倍首相「一本取られた」小池百合子知事と笑顔で握手 処分の行方は?

小池百合子・東京都知事は7月4日、安倍晋三首相と首相官邸で会談した。知事就任後、首相と会談するのは初めて。

小池百合子・東京都知事は8月4日、安倍晋三首相と首相官邸で会談した。知事就任後、首相と会談するのは初めて。

NHKニュースによると、安倍首相は以下のように祝福し、2020年東京オリンピック・パラリンピックのために政府と東京都の円滑な連携を要請した。

「当選おめでとうございます。自民党は、きつい一本を取られたが、東京オリンピック・パラリンピックを成功させるため、政府と東京都が協力しなければならない。それが民意だ」

これに対し、小池氏は次のように応じた

「都民ファーストかつ主催都市として成功させていくために、しっかりと連携させていただきたい」

就任あいさつのため訪れた東京都の小池百合子知事(左)と握手する安倍晋三首相=4日午前、東京・首相官邸

小池氏は2007年に第1次安倍政権で防衛相として入閣したが、守屋武昌・防衛事務次官を更迭する人事案を作成。内閣を巻き込んだ権力闘争となり、在任わずか55日で退任した。以来、第2次安倍政権でも要職から遠ざかっていた。

告示前の記者会見で安倍首相との関係を外国人記者から問われた小池氏は、一言「That's politics(それが政治だ)」とだけ答えている

自民への推薦依頼を取り下げて保守分裂選挙を戦った小池氏だが、安倍首相は選挙期間中、自民や公明などが推薦した増田寛也氏の応援にも立たなかった。知事選を終え、安倍首相と小池氏は報道陣の前で笑顔で握手した。毎日新聞は「首相が融和姿勢を示したことで、小池氏の処分は難しくなったという受け止めが自民党内で広がっている」と伝えた。

朝日新聞デジタルによると、小池氏は二階俊博・自民党幹事長とも会談した。小池氏や、知事選で小池氏を支援した若狭勝・衆院議員の処分に慎重な姿勢を示したと報じている。

まさにThat's politics.(これが政治だ)

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