「女の子を控えめに育てるのをやめよう」オバマ大統領が考える、21世紀の"男女平等"って?

「男の子が涙を流すことを批判する風潮も変えましょう」

「男女の役割に関する固定観念を持つことは、性別、人種に関係なく、全ての人にとってマイナスだ」

自らをフェミニストと呼ぶオバマ大統領が、男女平等に関する自らの考えを雑誌「グラマー」に寄稿した。

そこで大統領は、男性にこう呼びかけている。「男性も性差別と闘わなければなりません。夫、パートナー、ボーイフレンドとして、この問題に積極的関わりましょう。そして、本当の男女平等とは何か深く考えましょう」

過去100年で、アメリカでは男女平等が進んできた。しかし、まだ完全に男女平等な社会になったとはいえない。女性と男性の間には賃金格差がある。女性の政治家やCEOは、男性に比べてはるかに少ない。性暴力の問題も残る。

オバマ大統領は、21世紀の男女平等について、次のような意見を綴っている。

「女の子は控えめに、男の子は積極的に育てよう、という考え方を変えていく必要があります。女の子たちが意見を述べることを批判し、男の子が涙を流すことを批判する風潮を変える必要があります。女性であるという理由で軽く見られ、男性であるという理由で尊敬される風潮を変えなければいけません

路上やオンライン、様々な場所で女性はハラスメントを受けています。それを許容する風潮を変えねばなりません。女性が成功することを男性が「脅威」と捉える風潮を変えなければなりません。

男性がオムツを変えることを称賛する風潮、主夫は不名誉だとする風潮、そして働く母親を責める風潮を変えなければなりません。職場で自信にあふれ、競争心があり、野心的である人が女性だった場合、眉をひそめる風潮を変えなければなりません。女性と有色人種の女の子に、不利な風潮を変えなければなりません」

建国してから240年、女性が参政権を手にしてからおよそ100年後の2016年、アメリカで初めて女性の大統領候補が選ばれた。これは、アメリカにとって歴史的な出来事だ、とオバマ大統領は述べている。

そしてこうも綴っている。「全ての人が平等になれば、私たち全員がもっと自由になれます」

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

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