嵐、サザン、小田和正が「チケット高額転売はNO」 ネット上では「販売方法を見直して」の声も

コンサートのチケットを高額で転売するビジネスによって、ファンが正規価格でチケットを購入できず音楽を楽しむ機会が奪われているとして、日本音楽制作者連盟など4つの業界団体が、高額転売に反対する共同声明を発表した。

コンサートのチケットを高額で転売するビジネスによって、ファンが正規価格でチケットを購入できず音楽を楽しむ機会が奪われているとして、日本音楽制作者連盟など4つの業界団体が8月23日、高額転売に反対する共同声明をWebサイトで発表した。共同声明は意見広告として、23日付けの朝日新聞と読売新聞(いずれも朝刊)にも掲載された。

共同声明にはサザンオールスターズ、THE YELLOW MONKEY、Mr.Children、B'z、ポルノグラフィティ、小田和正、中島みゆき、山下達郎など116組のアーティストが賛同者として名を連ねた。コンサートチケットの入手が難しいとされるアイドルグループ「嵐」などジャニーズ事務所のグループ名もあったが、解散が明らかとなった「SMAP」の名前はなかった。このほか「フジロック・フェスティバル」など24の音楽イベント団体も賛同している。


共同声明では「コンサートのチケットを買い占めて不当に価格を釣り上げて転売する個人が業者が横行している」と指摘。「チケットが本当に欲しい数多くファンの手に入らないことに強い憤りを感じています」と危機感を訴えている。

その上で、「アーティストがあずかり知らないところで自らのライブチケットが高値で転売されることで、ファンは高い金額を払って大きな経済的な負担を受け、何回もコンサートを楽しめたり、グッズを購入できたであろう機会を奪われています」と訴えている。

転売対策として一部アーティストは、ファンクラブを通して購入したチケットのみ転売できる公式トレードサイトを設けている。またコンサート入場時に顔認証システムを導入している例もあるが、認証精度に差異があったり、来場者を長時間を待たせるなどの問題点もある。

著作権問題に詳しい福井健策弁護士は、「転売禁止の規約に違反して無効化されたチケットの販売行為は、詐欺罪や業務妨害罪として処罰の可能性はある」とTwitterの投稿で指摘している。



■Twitterの反応…「意味ある声明」「根本解決にはならない」

共同声明を受けて、人々はチケットの高額転売ビジネスについてどう思ったのか。Twitter上では、様々な意見が挙がっている。以下にその一部を紹介する。

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