ジーン・ワイルダー死去 『夢のチョコレート工場』など、コメディ俳優として活躍

『夢のチョコレート工場』や、『ヤング・フランケンシュタイン』などメル・ブルックス監督の作品などに出演した俳優のジーン・ワイルダーが亡くなった。

クラシック・コメディー映画『夢のチョコレート工場』や、『ヤング・フランケンシュタイン』などメル・ブルックス監督の作品などに出演したアメリカの俳優で映画監督のジーン・ワイルダーが亡くなったと、8月29日、ワイルダーの家族がAP通信に語った。83歳だった。

『夢のチョコレート工場』で工場長ウィリー・ウォンカ役を演じたビリー・ワイルダー

ワイルダーの甥ジョーダン・ウォーカーパールマンさんは、ワイルダーさんはアルツハイマー病の合併症により、28日夜、コネチカット州スタンフォードの自宅で亡くなったと述べた。

ワイルダー(本名ジェローム・シルバーマン)は1933年6月11日にミルウォーキーで生まれた。

ワイルダーの俳優のキャリアは1960年代の舞台から始まり、『プロデューサーズ』や、『ブレージングサドル』、『ヤング・フランケンシュタイン』といったブルックス監督のスクリューボール・コメディーで主演し、その名が知られるようになった。

ワイルダーは、『プロデューサーズ』で1969年アカデミー賞助演男優賞に、『ヤング・フランケンシュタイン』で1975年アカデミー最優秀脚色賞にノミネートされた。

映画監督としても活躍し、1984年の『ウーマン・イン・レッド』で監督と主演を務めた。主題歌のスティービー・ワンダー『心の愛』も大ヒットした。

『プロデューサーズ』のシーンより、リー・メレディス(右上)、ケネス・マース(左上)、ゼロ・モステル(中)、ジーン・ワイルダー(左下)

ブルックス監督は、29日にワイルダーさん死去のニュースを受けてツイッターでワイルダーさんを称賛した。

ジーン・ワイルダー - 私たちの時代の中で本当に素晴らしい才能の持ち主だった。彼のマジックで私たちが作る全ての映画は祝福され、彼の友情で私は祝福された。

多くの観客は、子供の頃にワイルダーさんを知り、1971年の『夢のチョコレート工場』で主演し、孤独な変わり者のチョコレートメーカーを演じたワイルダーさんを最も忘れないことだろう。

ワイルダーの仕事は1990年後半から次第に少なくなった。2002年から2003年にはテレビドラマ『ふたりは友達? ウィル&グレイス』に出演し、2003年にエミー賞を受賞した。

ワイルダーは4回結婚しており、最初の2回は(マリー・マーシアーさんと、マリー・ジョアン・シュルツさん)離婚した。

3度目の結婚は1984年、"サタデー・ナイト・ライブ"のスター、ギルダ・ラドナーとだった。2人の結婚生活は、ラドナーが1989年に卵巣がんで亡くなるまで続いた。ラドナーの死に打ちひしがれたワイルダーは、がん患者とその家族を支援するためのネットワーク「ギルダクラブ」を共同設立した。

AP通信によると、ワイルダーは1991年に結婚した4人目の妻カレン・ボイヤーさん、疎遠になった2番目の妻との娘キャサリン、そして彼の甥を残して旅立った。

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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