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「美しさは外見じゃない」 硫酸を顔にかけられたインドの女性、ニューヨークでランウェイに立つ

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インドのムンバイで硫酸をかけられ重傷を負った19歳の女性が、アメリカ・ニューヨークで始まったファッションイベントのステージに立った。

9月8日、この日開幕した「ニューヨーク・コレクション」で、レシュマ・クレシさん(19)は、ムンバイを拠点に活動するデザイナー、アーチャナ・コッカーさんのガウンを羽織ってランウェイに登場した。

クレシさんは、他の同じような被害者を勇気づけることができたらと願い、ステージに立ったという。「無上の幸せを感じた」と、ロイターに語っている。インドのヒンドゥスタン・タイムズは「美しさとは、単に外見だけじゃない。あなたの心を、もっと美しくしましょう」とのクレシさんの言葉を伝えた。

インドでは「美貌で他の男を誘惑する」などの理由で、配偶者や知人らから女性が顔に塩酸や硫酸などをかけられる「アシッドアタック」が多発している。インド最高裁は、年間1000人以上の女性が、アシッドアタックの被害に遭っていると明らかにしている

new york fashon week acid 2016

クレシさんは妹や2人の友人とインド北部の故郷を訪れていた2014年、仲違いしていた妹の夫を含む3人の男に襲われ、地面に押さえつけられて顔に硫酸をかけられた。クレシさんは2015年に「ピープル」に語っている。

new york fashon week acid 2016

クレシさんの左目は失明し、顔は焼けただれた。顔面再建手術にインド政府からの資金援助はなかった。しかし、アシッドアタックの被害者を支援する団体「Make Love Not Scars」(傷跡ではなく、愛をはぐくもう)からの支援を受け、団体の#EndAcidSale(酸を売るのを止めて)キャンペーンの広報担当になり、インドで塩酸や硫酸などの販売規制を求めてきた。

new york fashon week acid 2016

2015年には、メイク指導を通じてアシッドアタックの実態を訴える団体の啓発ビデオに登場した。

クレシさんはもはや自身を「犠牲者」とは考えていない。ヒンドゥスタン・タイムズの取材に、こう答えた。「私は生きることができたんですよ? どうして犠牲者なの?」

ハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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アシッドアタックの被害女性、ランウェイを歩く
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【訂正】2016/11/07 16:30
当初の記事で団体名を「恐怖でなく、愛をはぐくもう」としていましたが、正しくは「傷痕でなく、愛をはぐくもう」でした。

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