「もんじゅ」廃炉へ最終調整 しかし高速増殖炉の開発は続く(年表)

事故とトラブル続きで実際に稼働したのは4カ月。年間200億円の維持費を食い続ける「金食い虫」として、大きな批判にさらされてきた。

【UPDATE】2016/09/22 3:15

高速増殖炉「もんじゅ」について、政府は廃炉に向けた最終調整に入る。

朝日新聞デジタルによると、政府は9月21日、原子力関係閣僚会議を開き、年末までに廃炉を含む抜本的な見直しをすることで合意した。

使った以上のエネルギーを生み出せる「夢の原子炉」稼働から21年たつが、事故とトラブル続きで実際に稼働したのは4カ月。年間200億円の維持費を食い続ける「金食い虫」として、大きな批判にさらされてきた。

原発で使った核燃料を再利用する「核燃料サイクル」の要だったもんじゅが廃炉に向かうことで、日本の原子力行政は大きな転換点を迎える。ただ、政府が高速増殖炉の開発自体をあきらめたわけではない。

「もんじゅ」のトラブル続きの歴史を振り返った。

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