『君の名は。』聖地巡礼の男性骨折 大型滑り台で柵に突っ込む

長野県諏訪市にある立石公園で9月20日正午すぎ、埼玉県の20歳の男性が園内にある大型滑り台を滑っている途中、転落防止のために設置された柵に衝突し、右足を骨折した。
諏訪市公式サイトより

長野県諏訪市にある立石公園で9月20日、埼玉県の男性(20)が園内にある大型滑り台を滑っている途中、転落防止のために設置された柵に衝突し、右足を骨折した。この公園はアニメ映画「君の名は。」に登場する湖を見下ろす場所のモデルとして、ファンの間で話題となっていた。テレ朝newsなどが伝えた。

信濃毎日新聞によると、骨折した男性は映画を見て公園を訪れたという。滑り台は全長52メートル、高低差は15メートル。雨で床の部分が濡れると滑走時にスピードが出るため、諏訪市は「濡れている遊具は危険ですので、 使用しないでください」と注意を呼びかけていた

諏訪市では今後もファンが訪れるとみており、注意を促す看板を増設するまで滑り台の使用中止を決定した。 この公園では2015年8月にも、4歳の女児が雨上がりに滑り台を利用し、転落防止柵にぶつかって足を骨折する事故があった

アニメ映画「君の名は。」は、新海誠監督が手がけたアニメーション映画。高校生の男女をめぐる切ないストーリーや、緻密な風景描写が人気を呼び、22日までに観客動員774万人を記録。邦画アニメとしては、スタジオジブリの宮崎駿監督の作品以外では初となる興行収入100億円を突破した

その一方で、劇中に登場するシーンのモデルとなったと思われる場所には、「聖地巡礼」としてファンが訪問する動きも過熱。制作委員会は公式サイトで「近隣の方々より騒音や早朝深夜の訪問に関する苦情を多数いただきました」として、行動やマナーに注意を呼びかけている。

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