「ワンダーウーマン」名誉大使就任に国連職員が抗議 その理由は...

アメリカの人気キャラクター「ワンダーウーマン」が国連名誉大使に就任したことに対して、世界各国の国連職員から抗議活動が起きている。

アメリカの人気キャラクター「ワンダーウーマン」が国連名誉大使に就任したことに対して、世界各国の国連職員による抗議活動が起きている。NHKニュースなどが報じた。

「コミコン2016」でのワンダーウーマンの展示

ワンダーウーマンは、アメリカの漫画出版社「DCコミック」の漫画に登場するキャラクター。1941年の初出から、まもなく生誕75周年を迎える。コトバンクによると、アマゾン族の女王が作った泥の人形に神々が命を与えたもの。怪力の持ち主で、高速で飛行することができるなど、多くの特殊能力を持つという。2017年夏の実写映画化も決定済みだ。

女性の権利向上キャンペーンの一環として、10月21日にアメリカ・ニューヨークの国連本部で就任式が開かれたが、約50人の職員が任命式で背中を向けて抗議した

ワンダーウーマンの名誉大使任命式で、背中を向けて抗議する国連職員ら

さらに22日現在、ワンダーウーマンの大使就任に反対するオンライン上の請願が1500人以上の国連職員の署名を集めている

この請願では「あり得ないプロポーションをした巨乳の白人女性が、肌の露出が極めて高い星条旗の服で、太ももを露わにしている。これはピンナップガール(セクシーな女性イラスト)の典型だ」と非難した上で、実在の女性でなくフィクションのキャラクターを名誉大使に選んだことに「失望した」と続けている。

国連では、次期事務総長選に女性が計7人立候補したものの選出されず、落胆の声が広がったばかりだった。

アメリカのABCニュースによると、国連のステファン・デュジャリック報道官は「ワンダーウーマンを選んだのは、若者など国連本部ビルの外にいる人々に関心を持ってもらうためだ」反論した。

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