エマ・ワトソン、選挙が終わったニューヨークの地下鉄に本を隠す

女性大統領誕生の夢が消えて、意気消沈する市民を勇気付けたかったのかも。

女優のエマ・ワトソンが、地下鉄に本を隠している。11月8日に行われたアメリカ大統領選の後に彼女が最初にしたことは、ニューヨークの地下鉄に、アメリカの著名な女性作家、マヤ・アンジェロウの本を隠すことだった。

「今日は、ニューヨークの地下鉄にマヤ・アンジェロウの本を届けます。私はこれからも、自分が信じることのために一生懸命闘います」

国連の親善大使であるワトソンは、女性を勇気づける本を紹介する「Our Shared Shelf」というブッククラブを2016年1月に立ち上げた。

そのブッククラブのキャンペーンの一環として、ワトソンは11月の初めにアンジェロウの「Mom & Me & Mom」をロンドンの地下鉄に隠した。

「『Mom & Me & Mom』を地下鉄に隠しています。明日探してみてね!」

彼女の狙いは、多くの人に地下鉄で本を読んでもらうこと。「Mom & Me & Mom」はブッククラブの11-12月のお勧め本なので、ニューヨークの地下鉄に置いたのも、この本かもしれない。

「Mom & Me & Mom」は2013年に出版された本で、母親ヴィヴィアン・バクスターとの関係を書いている。時には嵐のように荒れ、長い間確執を抱えていた母娘は、最終的には和解した。母親と娘の関係や、黒人の家庭が描かれたこの本を、ワシントンポスト紙のレビューは「アンジェロウのトレードマークである、ユーモアのセンスと確固たる前向きな姿勢が書かれている」と評している。

ニューヨークには、初の女性大統領誕生の夢が消えて、意気消沈する市民がたくさんいる。ワトソンが地下鉄に隠した本は今、そんなニューヨーク市民たちの心を癒しているかもしれない。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

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エマ・ワトソンの軌跡


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