南京大虐殺の映画をパーカーに 販売したアメリカの衣料品ブランドが謝罪

ノードストローム社は「今後、同種の商品が販売されないように工程を見直します」と発表している。

アメリカの大手衣料品ブランド「ノードストローム(Nordstrom)」が通販サイトで、旧日本軍による南京大虐殺をテーマにした映画のシーンとみられるプリントが施されたパーカーを販売していたとして、同社のFacebookなどに抗議が殺到し、取り下げる事態となっている。同社は11月13日までに謝罪し、販売を取りやめている。

このパーカーは、同社の「アンドレア・フーディー(Andrea Hoodie)」というブランドで発売されたものだった。黒いパーカーの背面全体にコラージュとみられる画像がプリントされていた。中国人とみられる人物が座らされ、傍には刀を振り下ろす軍人の姿が。人物の目線は赤い線で隠してあり、「何故無関心?」と赤い文字で書かれていた。

人民日報英語版によると、この画像は、中国で2009年に公開された、南京大虐殺をテーマにした映画『南京!南京!(City of Life and Death)』からとられたものだという。

ノードストローム社のFacebookには、消費者から「なぜこのような残虐なシーンをプリントするのか」「販売を取りやめるべきだ」「社員の教育を見直すべき」「中国人を傷つけるもの」などと多数の抗議が書き込まれており、同社の担当者が謝罪。

会社の見解であるとして、同社はFaebook上での返信の形で11月12日、「商品は直ちにウェブサイト上から削除しました。今後、同種の商品が販売されないように工程を見直します」と発表している。

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