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QBハウスがNYに出店へ なぜ欧米に進出? 勝算は...

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1000円カットで知られる理美容店「QBハウス」を運営するキュービーネットホールディングスが、アメリカ・ニューヨークに店舗を出店する。QBハウスの担当者は11月18日、ハフィントンポストの取材に対し、マンハッタン地区に現地当局の許認可を得て、2017年夏をめどに順次3店舗を出店予定だと語った。

担当者によると、NYの店舗でも日本と同様の4席程度のシステムを導入し、短時間・低価格のサービスを提供する。

サービス価格は未定。マンハッタン地区には約440の理美容店があるが、サービス価格帯はまちまち。若者に人気のヘアサロンでは40ドル(約4400円)以上という店が多いが、QBハウスでは低価格店舗の15〜20ドルに近い価格になる見込みだという。

QBハウスは日本国内のほか、シンガポール、香港などアジアに約110店舗を展開しているが、欧米へは初進出。「アジアでの成功を元に、欧米での展開もチャレンジしたかった。欧米の人々の髪の質が、アジア人の黒い髪質と異なることも勉強したい」などと、担当者は話した。

「既にシンガポールの店舗は、黒髪だけではなく、ブロンドヘアの方などにも人気になっているので、欧米でもやれるのではないかと考えました。NYは人口密度の高い大都市。成熟した都市でビジネスを成功させることは、ブランド価値をあげることにもつながります」

■「学びを日本に逆輸入したい」

欧米でのビジネスのやりかたを学ぶことも、ねらいの一つだという。というのも、QBハウスはこれまでの海外展開から得たノウハウを、日本のビジネスに多数取り入れてきたからだ。その一例として、担当者は短期の人材研修について紹介した。

「アジアの国々では、日本とは違い、理美容師に国家資格は必要ありません。そのため、他人の髪を全く触ったことがない人を、短期間で一から育成する必要がありました。

一方、日本の理美容師は国家資格が必要です。しかし、現在の理美容業界では、理美容師は仕事が終わった後にカットの練習で腕を磨かなくてはいけないなどで残業も多くなります。ところが、それに見合った報酬が得られないなどの労働環境で、せっかく資格を持っていながら、実はなり手が少なく、人材不足の状態となっている。その環境を改善する必要がありました。

そのため、日本のQBハウスでは、資格を持ってはいるが理美容店で働いた経験がない人を採用し、育てることで人材を補充してきました。具体的には独自のスクールをつくり、実務経験がない方でも約6カ月でカットができるように育てます。スクールに在籍している間も、もちろん給料を払います。この日本での人材育成に、海外での育成システムを応用してきたのです」

アメリカの理美容師は州ごとにライセンス制度があり、NYの店舗で働くのは有資格者となる見込み。日本のスクールのシステムも導入し、最低2カ月間、10分間でカットする技術などを指導する予定だ。「まずは認知度をあげるために3店舗を展開予定ですが、ゆくゆくは全米で50店舗を展開し、ヨーロッパなどにも進出したい」と、担当者は意気込んだ。

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