90年前に亡くなった詩人がサイン会 どういうこと?

「ありえない」サイン会が開催された。

ベルギー北部の都市アントワープで10月31日から開かれたブックフェアで、「ありえない」サイン会が行われた。ベルギーの人気作家8人が、12日間にわたるイベント期間中、毎日午前10時〜午後6時まで休みなしでサインを行うというものだ。驚くべきことに、この8人の作家のなかには、既に90年前に亡くなったベルギーの詩人ポール・ファン・オスタイエンも含まれていた。

えっ、どういうこと?

AdsWorldによると、実は、サインは作家本人ではなく、ロボットが代行した。もちろん、サインは作家本人の筆跡だ。来場者たちは、サインをしてもらいたい作家を選び、自分の名前を入力。本のページを開いてロボットの前に置くと、自動でサインをしてもらえるしくみだ。

ロボットに組み込むにあたり、まずは著者の署名や直筆原稿などを分析。筆跡を再現する署名ロボットに仕立てあげた。署名だけでなく、オリジナルのメッセージも書くことができるという。AdsWorldによると、ロボットを制作した担当者は、「ロボットに持たせるペン選び、ペンと紙の接する角度、ペンの紙への圧力、書込み速度」の4つが難しかったと語った。

主催者側は、もちろんこれらの筆跡は「作家本人によるもの」ではなくジョークだと告知して実施した。大変盛況で、開始から9日目の時点で1000人以上が利用、その3割が、オスタイエンのサインを希望したという。

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小学館ビルのロビーに描かれた「落書き」

小学館ビルの「落書き」写真集

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