「笑ゥせぇるすまん」28年ぶりアニメ化 喪黒福造の声も交代

「ドーン!」という呪文や、特徴のある高笑いが注目された。
中央公論新社

ドーン! 『笑ゥせぇるすまん』28年ぶりアニメ化 喪黒福造の声は玄田哲章

漫画家・藤子不二雄A氏によるブラックユーモア漫画『笑ゥせぇるすまん』が28年ぶりにテレビアニメ化されることが15日、わかった。来春に放送される。今年4月に亡くなった声優・大平透さん(享年86)が担当していた、謎のセールスマン喪黒福造(もぐろ・ふくぞう)の声は、大平さんの指名でアーノルド・シュワルツェネッガーの日本語吹き替え声優としておなじみの玄田哲章が務めることも併せて発表された。

新作アニメのタイトルは『笑ゥせぇるすまん NEW』。オリジナル脚本も交えて1話完結のオムニバス形式で構成し、各話にゲスト声優が出演する。監督は『新あたしンち』『エリアの騎士』などの小倉宏文氏となり、7月よりスタートしたアニメ枠「あにめのめ」で放送される。

ストレスや心の闇を抱えた人の前に黒いスーツを着た謎の男・喪黒福造が現れ、願いをかなえるが、約束を破った場合には大きな代償を負わせる…というストーリー。人間の欲深さ、弱さ、愚かさを描いた、藤子不二雄A氏を代表するブラックユーモア作品となっている。

1968年に『ビッグコミック』(小学館)にて『黒イせぇるすまん』というタイトルで掲載され、89年にTBS系で大橋巨泉さん司会のバラエティー番組『ギミア・ぶれいく』内で『笑ゥせぇるすまん』と改題し、テレビアニメが放送。喪黒の発する「ドーン!」という呪文や、特徴のある高笑いが注目された。

前任の大平さんから指名された玄田は「まさか私が大平先輩のあの役を引き継ぐことになるとは…。なにしろ有名なキャラクターですので、イメージをこわさぬように、けれど私なりの味付けで楽しんでいただければと思います」とコメントしている。

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