鹿島・柴崎岳は「日本のイニエスタだ」 欧州メディアが賞賛の声

スペインの地元紙は柴崎のスペイン移籍について報道している。

FIFAクラブワールドカップ決勝戦が12月18日、横浜市の日産スタジアムで行なわれ、欧州王者のレアル・マドリードが開催国枠出場の鹿島アントラーズを4-2で破り優勝した

鹿島はMF柴崎岳(24)が2ゴールを決め、一時は欧州王者からリードを奪ったが、惜しくもアジア勢初のクラブW杯優勝には届かなかった。この試合までの公式戦で36試合無敗だったレアル・マドリードを苦しめた鹿島に海外から驚きの声が上がった。

優勝を祝うレアル・マドリードの選手たち

レアル・マドリードは前半9分、FWカリム・ベンゼマのゴールで先制した。その後、鹿島の柴崎が前半44分、後半7分にゴールを決めてリードを奪うも、後半15分にFWクリスティアーノ・ロナウドがPKを成功させ同点に追いつかれた。試合は2-2で延長戦にもつれ込んだが、延長前半にC・ロナウドが2得点を上げハットトリックを達成し、レアル・マドリードが2度目のクラブW杯優勝を飾った。

選手らに胴上げされるジダン監督

優勝トロフィーを掲げるC・ロナウド

産経ニュースによると、決勝戦の平均視聴率(関東地区)は26.8%、瞬間最高視聴率は2-2で迎えた後半の延長戦が繰り広げられた午後9時20分ごろで、36.8%だったという。

海外メディアも激戦となった決勝戦を大きく報じた。「白い巨人」と呼称される強豪レアル・マドリードから2点を奪った柴崎選手に対して強い関心を示した。

ロイターは「2ゴールを奪った柴崎岳は欧州王者を驚かせた」と報じ、アジア勢として初めてクラブW杯決勝戦に出場した鹿島の健闘を讃えている。

イギリスの大衆紙サンは、「レアル・マドリードを驚かせた鹿島アントラーズのエース」として柴崎の経歴を紹介した。柴崎を「日本のアンドレス・イニエスタ(スペイン代表、FCバルセロナ所属のサッカー選手)」と表現し、正確なパス回しとミッドフィールダーとしての存在感の強さを評価している。

また、朝日新聞デジタルによると、試合を観戦した日本代表のハリルホジッチ監督は、柴崎のプレーを振り返り「彼が能力があるのは、我々は知っている。今日は2回打てば、2回入った。ポテンシャルはある。攻守においてもっと量を増やせば」と評価したという。

ゴールを決めて喜ぶ柴崎(中央)

左から鹿島の柴崎、レアル・マドリードのC・ロナウド、ルカ・モドリッチ

スペイン紙「マルカ」は、2017年1月に移籍市場が解禁になることに言及し、柴崎の欧州クラブチーム移籍の可能性について報じている。柴崎がリーガ・エスパニョーラでプレーすることを夢見ており、「去年夏にスペイン2部のクラブが柴崎に関心を示したが、本人はトップクラスのチームでプレーすることを望んでいる」とした。

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