「トイレに行けず、枕カバーの中に排便」オーストラリアの少年院で先住民が虐待される

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オーストラリアの2つの少年院で、収容されている先住民の少年受刑者たちに刑務官が虐待を繰り返していた問題が、国を揺るがす問題となっている。

この問題は、ノーザンテリトリー(北部準州)のアリススプリングスやドン・デールにある少年院で、少年たちが手足を縛られたり催涙ガスを吹き付けたりする虐待が繰り返し行われたというもの。オーストラリアABCの時事ニュース番組「フォー・コーナーズ」が7月25日、調査報道で明らかにした。


ドン・デール少年院で、刑務官から催涙スプレーを吹き付けられる少年受刑者

2014年に催涙ガスによる虐待を受けた6人の子供のうちの1人ディラン・ヴォラー受刑者が12月12日、王立委員会で証言した。ドン・デール少年院で覆面を被されて写真を撮られた彼は、拘留されている間、定期的に裸にされて所持品検査をされたり、刑務官が受刑者から「家賃」を徴収していたと語った。


12日で19歳になったヴォラー受刑者は、拘束椅子に縛り付けられ、頭巾に被せられた。彼は王立委員会に、椅子に縛り付けられている間に自分の口の中に嘔吐していたと語った。

さらにヴォラー受刑者は、アリススプリングス少年院に収監されている間、枕カバーの中に排便するよう強要されたと主張している。

「アリススプリングスの少年院で、独房に隔離措置されていたとき、私はトイレに行くために抜け出したんです。少なくとも4〜5時間はトイレに行かせてほしいとお願いし続けました」

「刑務官たちは、『ダメだ』と言うだけでした。私はとうとう枕カバーの中に排便するしかありませんでした、彼らがトイレに行かせてくれなかったからです。翌朝外に出られて、ようやく枕カバーを捨てることができました。

「雑居房にいたときも、ドアの外や、裏窓の外に排尿しなければならなかったときもありました。職員たちがトイレに行くのを認めなかったからです」


ドン・デール少年院で虐待を受けた少年たちの1人ヴォラー受刑者

ヴォラー受刑者は、風呂に行ったあとで毎回裸での所持品検査をされ、そしてある時彼が監視カメラを遮るために紙を使ったところ、トイレットペーパーの使用を禁じられたと証言した。

ヴォラー受刑者が枕カバーに排便した出来事があったあと、彼がトイレに行くときは矯正官がトイレットペーパーを5枚くれるようになったという。

王立委員会で、次のような質疑応答があった。

――あなたは下着についても心配していたと言っていましたが、説明してくれますか?

もし自分の下着を買わなかったら、着用できるのは他のみんなが着ている下着だけです。使っては洗いを繰り返し、ドン・デールにいる男性全員で共有されました。

――自分の下着は持っていなかったのですか?

買えなかったら手に入りません。

彼は1度、寒い部屋の中で裸で置き去りにされたと語った。

「服もマットレスもシーツもなにもない状態で、夜の間じゅうずっと置き去りにされたときがありました。一晩中エアコンがオンになっているように感じて、凍えそうになりました。私はボタンを押して、本当に泣きながら毛布やシーツを求めました。あまりに寒かったから、肌がすっかりしわしわになり、震えていました」

証言の間に、ヴォラー受刑者は頭巾を顔に被せられて椅子に3時間半縛り付けられたときの恐怖について話した。

椅子に縛り付けられている間、彼は覆面を頭に被せられたまま口の中に2、3回嘔吐したという。ヴォラー受刑者は刑務官を非難する一方で無力さを感じたと語った。

「恐怖そのものでした。拘束椅子に縛り付けられたときのことは、これまで生きてきたなかでで最も恐ろしい出来事でした。催涙ガスもそうです」

また、刑務官に楯突いたり暴言を吐くと、食事が与えられなかったと証言した。ある刑務官が同情し、朝の早い時間に食事をひそかに持ってきてくれていたという。

ヴォラー受刑者はノーザンテリトリーの王立委員会で証言し、刑務官に拘束された様子を詳述した。

ドン・デール少年院では受刑者が適切な行動に報酬を与える「トークン・エコノミー」方式で品物を入手でき、1日最大4.5ドルが報酬として得られるが、1.5ドルを家賃として失うと語った。

「刑務作業で1日にいくら稼げるかによっていくつかのグループに分けられました。それぞれ『優秀』『態度が良い』『態度が悪い』といったランクです。もし従順でなければ、報酬はゼロになります。1日に稼げるのは最大で4.5ドルでしたが、刑務官は賃料として毎日1.5ドルを差し引きます。

――彼らはあなたから賃料を取っていたのですか?

はい、彼らは毎日、私たちの報酬から1.5ドルを取ります。

――少年院にいる賃料として?

そうです。

ヴォラー受刑者の証言は当初テレビで生中継される予定だったが、ノーザンテリトリーのソニア・ブラウンヒル法務局長が、生放送を禁止するための申請を土壇場になって提出した。

ヴォラー受刑者の証言は傍聴禁止の状態で行われているが、少年院の職員が特定される可能性があるため、50秒遅れでストリーミング配信された。

ハフィントンポスト・オーストラリア版より翻訳・加筆しました。

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ナウルの難民虐待
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