清原和博さん「覚せい剤は『怪物で悪魔』」と語る。「息子に会いたいです」と涙も

「息子に会いたいです」と涙を流す場面も。

元プロ野球選手で覚せい剤取締法違反の罪で有罪判決を受けた清原和博さんが、TBS系「情報7daysニュースキャスター」とスポニチの取材に応じた。インタビューの内容は12月24日に同番組で一部放映され、スポニチも掲載した。清原さんは同番組で覚せい剤について「本当に恐ろしい薬物で怪物で悪魔で。ささやきと戦い続けるというのは、一生続くものなのかな」と語った。

清原さんが保釈後、取材に応じたのはこれが初めて。頰が落ち、髪の毛はなでつけられるなど、様変わりした風貌で落ち着いた様子で語った。保釈後は病院に直行し、カーテンを閉めてテレビ報道なども見ることがなかったという。

覚せい剤はやめられたのか?との質問に対して「やめられたという言い方はなかなか言いづらい。一日一日、『今日は使わなかった』『じゃあ明日もがんばろう』という一日一日の積み重ねです今は」とした。また「息子に会いたいです」と涙を流す場面も。インタビュー本編は12月29日夜9時からの同番組で放送されるという。

一方、スポニチは、留置場生活中に情けなさに涙が出たとも語る清原さんのインタビューを掲載した。

「“114番、メシ!”と言われたらゴザの上に座って食べる。つらかったのは5日に1回のお風呂。独房の人間が一番最後に入るんですが、髪の毛はたくさん落ちてるし、湯船にも何かよく分からないものがいっぱい浮いている。そして“おい114番、栓を抜け”と指示される。この腕で野球をして、薬物を使い、汚いお風呂の栓を抜いている。自分の情けなさに涙が出ました」

清原和博氏 事件後初告白「薬物は本当に恐ろしい化け物で怪物で悪魔」― スポニチ Sponichi Annex 野球より 2016年12月24日 06:15)

清原さんは、覚せい剤使用などの罪で懲役2年6カ月、執行猶予4年の有罪判決が6月に確定した。

朝日新聞デジタルによると、5月17日に開かれれた初公判で、検察側は冒頭陳述で、清原さんがプロ野球選手を引退した2008年すぎから、覚せい剤の使用を始めたと指摘。清原さんの供述として「引退後、目標をなくし生活が乱れた。コーチや監督を希望したが、声を掛けてくれた球団はなく、心の隙間を埋めるために覚せい剤を使った」との内容が読み上げられた。

また、被告人質問で清原さんは「プロ野球を目指す少年たちに申し訳ない」「野球のストレスやプレッシャー、不安は野球で解決できたが、社会の中のストレスや不安は解決法がなく、こういう思いから薬物に手を出したのだと思う」と話した。

清原さんは、PL学園の4番バッターとして甲子園で活躍後にプロ野球入り。西武、巨人、オリックスでプレーした。1986年〜2008年の現役22年間で通算2000本安打、525本塁打を達成するなど、プロ野球界を代表するスター選手として活躍した。

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