【豊洲市場】地下水から環境基準の最大79倍のベンゼン検出 移転判断に影響か

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YURIKO KOIKE
築地市場の生鮮マグロ卸売場を視察する東京都の小池百合子知事(中央)。小池都知事が築地市場を視察するのは延期後、初めて=12日、東京都中央区  | 時事通信社
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豊洲市場の土壌汚染を調査するため、東京都が続けていた地下水モニタリングの結果、環境基準の最大79倍となるベンゼンなど有害物質が検出された。

「豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議」が1月14日、4回目の会合で最終結果を報告した。朝日新聞デジタルによると、敷地内の全201箇所のうち、

・ベンゼン(環境基準0.01mg/ℓ) 35カ所 最大0.79mg/ℓ
・ヒ素(環境基準0.01mg/ℓ) 20カ所 最大0.038mg/ℓ
・シアン(環境基準不検出) 39カ所 最大1.2mg/ℓ

を検出した。

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豊洲市場青果棟の地下空間にたまった水を抜く排水設備=13日、東京都江東区

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小池知事が2016年11月に発表した今後の見通しでは、地下水モニタリングや環境影響評価(アセスメント)の結果次第で、早ければ2017年夏ごろに「総合的な判断」をするとしていた。小池知事は14日、主催する政治塾のあいさつで「かなり厳しい数字が出ている。専門家が議論するが、もう少し調べようとなるかもしれない」と話しており、移転の是非をめぐる判断がずれ込む可能性も出てきた。

NHKニュースによると、結果発表を受けて改めて記者団に対し、以下のように述べた。

想定を超えている。前回・8回目の調査結果から類推して数値は高いのかなと思っていたが、それを超えていて、ある種、驚いている。今回の調査は去年8月に移転延期を判断しなければ飛ばされていた調査なので最後までやってよかった

移転への影響を問われると「まさに専門家会議で議論いただければと思う。専門家会議と有識者による都のプロジェクトチームでダブルチェックができればいい。安心安全は生鮮食料品を扱う市場は勘案しなければならず、科学的な分析が何よりベースになるべきだ」と、専門家会議の議論の推移を見極める姿勢を示した。

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