謎の電車の正体は? 「カップルシート」車両の目撃情報相次ぐ

東急線を試験運転していた電車の座席が「カップルシートみたいだ」とインターネット上で話題になっています。

東急東横線や東京メトロ有楽町線で新型車両とみられる謎の電車を目撃した利用者が、車両内の写真をインターネット上で公開し、「座席がカップルシートみたいだ」などと話題になっている。電車は、3月25日に東横線などで運行を始める「SーTRAIN」とみられ、車両を所有する西武鉄道によると、現在試運転中という。

西武鉄道によると、S-TRAINは新型通勤車両「40000系」で、同社と東京メトロ、東急電鉄、横浜高速鉄道の4社で相互直通運転する。全席指定の有料車両で、休日は西武秩父線とみなとみらい線間、平日は西武池袋線と東京メトロ有楽町線間を運行する。

車両内とみられる写真は、背もたれが長い座席が、2つ一組で、車両に壁に沿って並んでいる様子が写っている。写真が1月16日にTwitter上で公開されると、「座席が分かれていて、ストレスが軽くなりそう」と歓迎する声が上がる一方、「隣とぴったりすぎ」と疑問を呈する意見も出た。

東横線渋谷駅で撮影された新型車両(arimoさんのツイッターより)

西武鉄道によると、座席は、一部の車両で回転できるつくりになっており、進行方向を向く「クロスシート」と、壁に沿って並ぶ「ロングシート」の2種類ある。担当者は「S-TRAINでは主にクロスシートを使い、スペースが足りない車両のはじの席のみロングシートにする予定だ」と話している。投稿された写真には、はじの席以外でもロングシートが使われている様子が写っているが、試験運転中のためそのようになっていたとみられる。

担当者は、ロングシートの有料販売について「初めの試みで、珍しいケースかもしれない」と説明。隣との距離を気にする声が上っていることに対しては、「十分なスペースは確保できていると考えている」と話している。

西武鉄道はまた、西武線単独での同車両の運用も検討している。その際は自由席とし、立って乗車することもできるようにするという。

■関連画像集「京都鉄道博物館」

京都鉄道博物館


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