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キンコン西野、絵本ネットで無料公開 声優らの批判に反論「フリーミアム戦略で売り上げにも貢献」

投稿日: 更新:
NISHINO
時事通信社
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絵本作家で漫才コンビ「キングコング」の西野亮廣さんが、販売している絵本『えんとつ町のプペル』(幻冬舎)の全ページをウェブ上で無料公開し、波紋が広がっている

寄せられた批判に対して、西野さんは無料公開を始めた1月19日〜22日に公式ブログを断続的に更新し、「無料公開はフリーミアム戦略であり、結果的に絵本の売り上げにも貢献している」との趣旨で反論した。

主に挙がった批判としては、西野さんが無料公開することで他のクリエイターの作品が売れなくなり、結果的に負の影響を与えるのではないかという懸念の声や、子供に対する悪影響を心配する声が挙がっていた。

しかし、西野さんの公式ブログなどによると、絵本の無料公開を始めた1月19日、書籍を扱うネット通販サイト、Amazonと楽天ブックスの売れ行きランキング(1時間ごとに更新)では総合順位で1位を獲得したとしている。(23日午前10時時点ではAmazonで2位、楽天で4位)。

『えんとつ町のプペル』を購入し、西野さんの個展にも足を運んだという、声優の明坂聡美さんは、Twitterで「ネットで無料公開するのは今の子供には特に危険な行為なんじゃ…時間と労力を費やしたものに対価を払う意識がなくなるのでは」と指摘

これに対して西野さんは以下のように反論している。

ここを絶対に押さえておかないといけないのだけれど、『えんとつ町のプペル』は″情報は無料だけれど、物質は有料"という点。
(中略)
僕がやったのは、「キミ、絵本を買えないの? じゃあ、僕が(物質としての)本を無料でプレゼントしてあげるよ」ということじゃないの。
「情報としての絵本のお金はもう要らないよ」ということ。
子供の教育のことを考えてもね、
その方が、本屋さんに足を運ぶ子供が増えるのよ。
その方が、キチンと値段が付いている本に触れ、物の価値を理解する機会が増えるのよ。

そして、テレビ番組や音楽などはすでに、放送やネット上などで無料で公開した上で、CDやグッズなどを販売し収益を得るというモデルになっているとして、続くブログで、

今回の件はビジネス用語でいうところの『フリーミアム』という戦略。
(中略)
部分的に無料化した方がお金が回る場合があります。
部分的に無料化した方がクリエイターが救われる場合があります。
少なくとも今回の『えんとつ町のプペル』はWeb上のみで無料公開したことによって、Amazonや楽天で1位になり、本屋さんでもたくさん買っていただけました。
お金は回りましたし、次回はスタッフさんにお支払いする給料を増やすことが決定しました。

フリーミアム戦略をとるかとらないかは、個々の自由です。

ただ、僕がやらなかったとしても、アメリカや中国(漠然としたイメージで言ってます)といった海外の連中がオラオラやってくるでしょう。

絵本は2016年10月に発売開始され、1月19日時点での発行部数は約23万部。無料公開した理由については、小学生から「(販売価格の)2000円は高い。自分で買えない」というコメントがあったとし、「お金の奴隷解放宣言」と表現した。

■フリーミアムとは

フリーミアムとは「フリー」「プレミアム」を組み合わせた造語で、サービスを無料で多くのユーザーに提供して顧客層を築き、一部のユーザーに有料版を購入してもらうことで収益を上げるというビジネスモデル。2009年に米国で発売され日本でも『フリー <無料>からお金を生み出す新戦略』(NHK出版)として、翻訳され話題となった。

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