GENKINGが性同一性障害をカミングアウト「病気って言われた方が気持ちが楽なのね」

自身を「ユニセックス系」と表現していたGENKINGさんが、「性同一性障害」の診断書を公開した。
_genking_ / Instagram

タレントのGENKINGさんが1月22日、自身のInstagramに「あたしのオカマは病気です!!」という一言からから始まるコメントとともに、「性同一性障害」と書かれた診断書の写真を投稿した。

「病名:性同一性障害(MTF)」と記された診断書には、2016年10月28日付けで「世界保健機関(WHO)によるICD-10のガイドラインに則って上記障害と診断する」と書かれている。

GENKINGさんはこの投稿にあたってコメントも掲載。「同じ悩みの方は病気とか言われて嫌な気分にしてしまったらごめんなさい」と前置きした上で、「病気って言われた方が気持ちが楽なのね。載せるか悩んだけど、こゆ勇気を出す事で変わる気がする(原文ママ)」と性同一性障害をカミングアウトした意図について語った。

正直今でも自分の性が嫌だなって何度も思う

ネットを見てエゴサーチなんかしなきゃ良いのに見ちゃう

そこには胸がえぐられる位の嫌な事が書いてあって、幼い頃の言葉のいじめを思い出すのね

何度も言いたい事は、なりたくてなったんじゃないって事

本来は女の子に生まれてくるべきだったって事

生まれつき障害がある子と比べてはダメだと思うけど、あたしは同じだと思ってる。

GENKINGさんはこれまで、自身のセクシュアリティについて「ユニセックス系」だと主張していた。2015年6月に放送された日本テレビ系の番組「メレンゲの気持ち」に出演した際は、「オネエの部分もあるんですけど、すごく男の部分もある」と中性的なキャラであることを語っている。

Instagramの投稿ではテレビ番組などで自身を「ユニセックス系」と表現していたことにも触れ、「本来の自分」を隠していたと告白し、以下のように綴った。

人って本当に辛かった記憶は今でも鮮明に覚えてる。

TVに出てからも同じで、ユニセックス系ですとか言ってまた本来の自分隠してみたり

僕って言ってみたり

そんな自分らしく生きれない毎日が嫌だってなったから

去年の夏くらいから徐々に本来のあたしを出しはじめたの。

スカート姿を投稿したり、TVでは出さなかったけど。

また、GENKINGさんは性の悩みに苦しむ心境を吐露した上で、「死ぬまでこの悩みが無くなる事はきっとないけど、まあこんな人生も良かったなって思える日が増えたらいいな」とコメント。投稿文の最後には、ハッシュタグで「#病気って診断されて楽になった」「#整形手術みたいに直せたら心も豊かになるのにな」といった心情を明かしている。

■投稿にはコメントが殺到

GENKINGさんのカミングアウトはネット上に拡散され、Instagramの投稿には25日時点で7万5000件以上の「いいね!」、5000件以上のコメントが付いている。

コメントの中には、「大事なことはたくさんあるけど、一番大事なのはやっぱり自分の気持ちだと思います」とGENKINGさんへの共感を示すものがある一方、「GENKINGさんの勇気そのものは素晴らしいとは思うのですが、『病気』としての扱いには、モヤモヤする」といったさまざまな意見も寄せられている。

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