北大図書館が「女性専用席」批判受けて即日撤去 「痴漢被害対策だった」

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北海道大学附属図書館は、1月25日に館内に設けた女性専用席に批判が寄せられたことなどを受け、即日撤去した。女性席の写真がインターネット上に投稿されたことで話題となり、北大図書館は「混乱を招いた」と謝罪した。

北大図書館によると、館内全約800席中、36席を女性席に変えた。2016年以降、館内で女子生徒が男に体を触られる被害が6件あったため、対策の一環として設けた。

同大は1月16日から2月6日まで試験期間中で、女性席は最終日まで続ける予定だったが、批判が寄せられたことなどから設置した当日に中止。館内に「女性専用席の中止について」と題した紙を張り出し、文中で一連の経緯を説明した。

ハフィントンポストは1月27日、北大附属図書館に電話取材した。担当者は設置の経緯について、「試験期間中は混雑するので、さらなる痴漢被害を防ぐための緊急措置として、女性が安心して利用できるように設けた」と釈明した。

即日撤去した理由として、「根本的な解決策になっていない上、ネットに出た誤った情報が先行し、学生が混乱してしまうと判断した」と説明。女性席に対する批判の声が寄せられていることに触れ、「男性利用者への影響を検討していなかったのはまずく、配慮が足りなかった。多くの利用者を混乱させ、迷惑を生じさせた」と謝罪した。

この問題は、図書館の利用者が、女性席の写真をTwitter上で公開したのをきっかけに話題となった。女性席エリアの入り口に、「ここから先は女性専用席です」と書かれたポスターが貼り付けた衝立が置かれている。

※女性専用席になったのは全800席中36席で、実際は全体の4.5%です。

この投稿に対し、「勉強なんか平等なのにおかしい、理由が知りたい」「訴えるぞ」などと批判的な声が相次いだ。問題についてネットメディアや大手マスコミが報じたことから、さらに注目が集まった。

寝ている女性への痴漢行為があったという情報に対し、「寝ていた方が悪い」「女性用睡眠室なんか作るのか」などと被害者を責める発言もネット上ではみられたが、ハフィントンポストが詳細を確認したところ、居眠り中に被害にあったとする訴えを確認できているのは1人だけという。別の1人は起きていた時に被害に遭ったと話しており、残る4人については確認中という。

【UPDATE 2017/1/27 16:30】

当初の原稿では「居眠り中に被害にあったと訴えているのは1人だけという」としていましたが、「居眠り中に被害にあったとする訴えを確認できているのは1人だけという。別の1人は起きていた時に被害に遭ったと話しており、残る4人については確認中という」と変更しました。


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