ポーカーの一流プロ、AIに完敗 開発者「人間への歴史的勝利だ」

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ポーカーカードを手にする人 | Jon Nazca / Reuters
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人工知能(AI)が人間を破る例が相次ぐ中、新たにポーカーがその1つに加わった。トッププロ4人とAIが競う試合がアメリカであり、20日間の対戦で獲得したチップ額でAIが圧勝した。

朝日新聞デジタルによると、このAIは、ペンシルバニア州にあるカーネギーメロン大学が開発した「リブラトゥス」。プロ4人とAIは、「テキサス・ホールデム」と呼ばれるポーカーで1月11日〜30日までの20日間にわたって対戦。それぞれ1対1でチップをかけるゲームを計12万回繰り返した。

各自2枚ずつ配られる手札と、テーブル上の共通札5枚からより強い組み合わせを作り、チップを賭ける。リブラトゥスは20日間でプロ4人全員に勝ち越し、総額176万ドル(約2億円)以上のチップを獲得した。

このAIを開発したトゥオマス・サンドホルム教授は、ガーディアン紙の取材に対して「リブラトゥスがプロに勝つ自信は全くなかった。勝敗を予想するサイトでも、私たちには勝ち目はなく、プロが勝つと予想していた」と驚きを口にした

2015年に同じような試合をした際は、プロ側が勝った。これを踏まえてサンドホルム教授は、「テキサス・ホールデムはある意味全てのゲームの最後の砦のような存在で、オセロ、チェス、碁、クイズなどは全てAIに制覇されたが、テキサス・ホールデムはこれまで人間の方が優っていた。歴史的な勝利だ」とBBCの取材に対して答えた

開発に携わった同大のノーム・ブラウン氏も、「リブラトゥスにはポーカーのやり方を教えていない。ルールだけを教え、『自分で学ぶように』と伝えただけだ」と説明。リブラトゥスは、初めはやみくもにプレーしていたが、次第に洗練され、勝つための戦略を導き出したという。

囲碁や将棋などでAIがプロに勝る例が相次いでいるが、相手の持ち札がわからないポーカーは、先を読むのが難しく、より複雑な判断を必要とする。今回の勝利により、サンドホルム教授は「これはポーカーだけの話ではなく、AIが戦略を立てたり論理的に考えたりする力があることを証明した。様々な分野へ応用できる可能性がある」と期待している。


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