プレミアムフライデー、本当にできるの? ハフィントンポストもやってみようかなぁ...

物は試しで...。

プレミアムフライデー、もしできるなら、やってみたい——。

政府と経団連が毎月月末金曜日の午後3時に退社するよう呼びかけ、個人の消費を促すプレミアムフライデーが2月24日から始まります。

ハフィントンポストでは、「#みんな3時に帰れる?」というハッシュタグでプレミアムフライデーに対する意見を1月下旬から募っていますが、「早上がりをした分どこかにしわ寄せがくる」といった否定的な声が、実際に働いている人たちなどから多く寄せられました

その一方で、2月にかけてプレミアムフライデー向けのイベントやキャンペーンを導入する賛同企業や、僅かながらもプレミアムフライデーを導入すると宣言する企業も増えてきました。

物は試しでやってみよう

そんな状況で、このプレミアムフライデーという政府が推進する消費喚起策をどう報じていくべきかハフィントンポスト編集部内で話し合った結果、「物は試しでうちでもやってみよう」という話になりました。

つまり、ただ単にプレミアムフライデーのニュース記事を書くよりも、「やってみてどうだったか?」という体験談のようなものも同時に届けたほうがおもしろいのではないか、ということです。

「早上がりして、どこかに出かけてどんどん消費しろ」と政府は言うけれど、働く人たちにとって、それがいかに難しいことか。夢のような話なのか。実験的にやってみることで、より具体性を持って伝えることができるかもしれない。

そう考え、「プレミアムフライデーの(仮)導入」に至りました。

プレミアムフライデー、ここが大変そう

実際にプレミアムフライデーをやってみようという話になった時点で、すぐに問題点が浮き彫りになりました。

そのうちの一部を紹介すると、「アルバイトは対象になるのか」という課題と、マスコミという業種だからこそ浮上する問題として「速報ニュースを報じることができなくなる」という課題などが挙がっています。また、こちらが休みたいと思っても取材先がこの日の午後を取材に指定してきたときにどうするか、という場合です。

ハフィントンポストに限った話ではなく、あらゆる会社が似通った形で直面する課題だと思いますが、この3点について詳しく説明します。

アルバイトは対象になるのか?

ハフィントンポストには時給制で働いているアルバイト契約の「Student Editor(ステューデント・エディター)」がいます。

話し合った結果、正社員以外のメンバーにもプレミアムフライデーを実行してもらおうという判断に至り、現在社内で手続きを進めています。(どのような対応が必要で、いかに解決したかという内容については、後日お伝えします)

・速報ニュースを一切報じることができなくなる

ニュースを書く人がいないと、ニュースが出せなくなる。そのため、社員が全員帰ってしまうとそれ以降は速報ニュースを掲載できなくなります。

通常、ネットメディアなどのサイト更新システム(CMS)には予約投稿機能が備わっており、記事をストックとして執筆しておき、未来の時間を設定した上で公開することができます。ハフィントンポストでもこの機能を使えば、金曜日の午後3時以降に記事を公開することは可能です。

ただし、午後3時以降に初めて報じられるニュースに関しては、その時点での対応が必要なため、一切報道ができなくなってしまいます。

では、どうするのか?

こちらに関しては現在、決まっていない状態です。

ハフィントンポストではリモートワーク勤務(会社に出社せずに自宅などから業務を遂行すること)が許可されているため、会社にいなくてもニュースを書くことはできますが...記事を書く時点でそれは「仕事」になり、結局「働いている」ことになってしまいます。

もし、2月24日午後3時以降に速報ニュースがハフィントンポストに掲載されなくなったら...「プレミアムフライデーが実践できてる」、ということになります。

・取材先(ほかの業種なら取引先)が当日の午後を取材に指定してきたときどうするか

なかなか会えない有名人の取材が当日の午後に入ったメンバーもいます。「プレミアムフライデーなんで・・・」と断って別の日程に変えることも難しく、どうしようかと頭を抱えています。

「#みんな3時に帰れる?」

当日は、「#みんな3時に帰れる?」というハッシュタグでメンバーが今何をしているのかTwitterで呟く予定です。

みなさんの状況や、ご意見もお待ちしておりますので、ぜひツイートをご投稿いただけますと嬉しいです。集まったご意見は参考にさせていただき、場合によっては、記事内でご紹介させていただきます。

3時に上がれるように...がんばろう。

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