毒グモがヘビを一刺しで仕留めた瞬間(動画)

「オーストラリアではよく見かける光景です」

クモがヘビに勝てるわけがないって? 果たして、そうだろうか。

オーストラリアのコブラムにあるエンジン修理会社「ノース・ヴィック・エンジンズ」は2月15日、セアカゴケグモとヘビの闘いを収録した動画をシェアした。ヘビは、工場内のクモの巣に引っかかっている。

ノース・ヴィック・エンジンズ社のFacebookには、「小さなヘビが会社にやって来た」と書かれている。「運よく、うちのセアカゴケグモがヘビを見つけ、やっつけてくれた!」

コメントの中には、ヘビに釣り針のようなものが刺さっている、との指摘があったが、会社によると、釣り針ではなく、単に「綿毛か、何か」が付いているだけで、それが釣り針のように見えるのだという。また、別の動画には、セアカゴケグモの巣に絡まったヘビが映っている。

動画が仕込まれたものでないとしたら、この会社は害虫駆除業者を呼んでいたかもしれない。以前にも同じようなことがあったからだ。

「まったく同じ状況が昨年のこの時期にありました。そう、その時もクモが勝ちました」と、この闘いを撮影したブレントン・マーさんはオーストラリアの「ヘラルド・サン」紙に語った。「この国ではよく見かける光景です。クモとヘビが普通にどこにでもいます」

シドニーにあるオーストラリア博物館によると、セアカゴケグモはクロゴケグモの亜種で、似たような姿と模様だという。コオロギや他のクモなどの昆虫を主食とするが、小型のトカゲが巣にかかることもある。動画に映っているように、ヘビもその餌食にならないとは限らない。

また、このクモは、噛まれると人間にも有毒で、その毒が「直接神経に作用し、結果、次第に神経伝達物質の分泌が減少する」という。博物館によると、セアカゴケグモに噛まれると、重病や死に至ることもあるが、解毒剤が導入されて以降、死亡例は報告されていないという。解毒剤は年間でおよそ250回以上使われている。セアカゴケグモの巣に誤って手を入れてしまって噛まれるケースが多い。

(h/t Mashable)

ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。

おねんねしている動物たち

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