アライグマに全米が共感 ゴミ収集車にしがみつく姿に「私たちと同じだ」

ちょっとだけゴミ箱をあさりたかっただけなのだろうが…。

アメリカ・バージニア州ロズリンで2月17日朝、アライグマが走行中のゴミ収集車のハシゴにしがみついているところを、たまたま後ろを走っていたメディアの記者が目撃し、写真をシェアした。

愛らしいアライグマは住処から遠く離れてしまったが、車が行き交う危なっかしい道路では無傷で逃れたようだ。

このアライグマには大変な朝になってしまいました。ロズリンでちょっとだけゴミ箱をあさりたかっただけなんでしょうが、こんなことになるなんて!

>もちろん運転手に知らせましたよ。

政治ニュースサイト「ポリティコ」のヘレナ・B・エヴィッチ記者が、ゴミ収集車のはしごにかわいそうなちっちゃい奴(アライグマがオスかメスかはわからないが、奴っていう感じがちょっとする)がつかまっている写真を撮影した。

エヴィッチ記者は、彼女がその状況を運転手とその会社「アメリカン・ディスポーザル・サービス」に通報したとき、「彼らは頼れる感じで、対応も迅速でした」とツイートした。

このアライグマの姿を見て、「今の自分たちのようだ」としみじみする人たちも現れた。

「持ちこたえろ」すごく鼓舞される職場のポスターだ。

私たちはみんな、ゴミ収集車のはしごに掴まっているこのアライグマのようなものなんだ。トランプが猛スピードでアメリカを暴走させているように。

どうやら、アライグマにとって万事OKだったようだ。

「アライグマがトラックに乗っていることが分かってすぐ、運転手はトラックを片側に寄せて停車させました。アライグマを怪我させたくなかったので」と、アメリカン・ディスポーザル・サービスのコミュニケーションディレクター、アンナ・ウィルキンソンさんは地元ニュースメディア「ARL Now」に語った。

ARLによると、そのアライグマはロズリンからフォールズチャーチまで、7マイル(約11キロ)の距離を「密航」したという。

アライグマは無傷で無事に車両から降りたと、ウィルキンソンさんはハフィントンポストUS版に語った。

しかし、アライグマの大冒険は、どうやらトラックが停車したときに完結したわけではなさそうだ。

アメリカン・ディスポーザル・サービスはフォールズチャーチの動物管理局に応援を要請したが、局員が現地に到着したころには、彼はすでに逃げてしまっていた。

フォールズチャーチ市の発表によると、「アライグマは捕獲を逃れて、ラリー・グレイブス公園のほうに向かって逃げていきました」という。

市当局は、アライグマが病気が持っている様子はなく、日中にアライグマを見かけても警戒する必要はないと呼びかけた。しかし市当局は、アライグマに病気の兆候が見えたり、もしくは「車にヒッチハイクしている」ところを見かけたら連絡してほしいと住民に依頼している。

ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。

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アライグマ!

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