「なぜ深刻さ、伝わらない?」保育園落ちた母親のリアル、市議がマンガに【待機児童問題】

一向に待機児童問題は解消せず、「無力感に押しつぶされそうになる」一方で、「なぜ、この深刻さが伝わらないのだろう?」と、漫画で訴えようと考えたという。

待機児童問題に悩む親たちのリアルな保活事情をつづった漫画を、川崎市議会議員の小田理恵子さんがサイト上で公開した。

小田さんは民間企業を経て市議に転身し、現在2期目。2016年に『ここが変だよ地方議員』の漫画も出版している。

この漫画で、大手製薬会社に勤める主人公の女性は職場で妊娠報告後、女性の先輩から「妊娠したら即保活を始めないと」と忠告を受ける。分かりづらい役所などの資料を苦労してかき集めたり、臨月になってから保育園見学の予約に四苦八苦したりと、保活に振り回されたにも関わらず、最終的に保育園からは「保留通知」が届く。

小田さんは漫画を描いた動機についても綴っている

それによると、今年も、保育園に落ちた母親から「助けてください」という相談がいくつも舞い込んだからだという。市議になって以来、6年間この問題に取り組んだが今年も待機児童問題は解消しなかった。「なぜ、この深刻さが伝わらないのだろう?」と、漫画で訴えようと考えたという。

一方で、「『一部上場企業の共働きなんてお金持っているんだから認可外でもシッターでも雇えばいいじゃない!』という意見が」あったとも明かしている。

小田さんがサイト上で公開した漫画は以下の通り。

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