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ペルソナ・ノン・グラータとは? マレーシアが北朝鮮大使を指定、国外追放へ

2017年03月04日 22時50分 JST | 更新 2017年03月04日 23時03分 JST
Athit Perawongmetha / Reuters
North Korean Ambassador to Malaysia Kang Chol speaks during a news conference at the North Korean embassy in Kuala Lumpur, Malaysia, February 20, 2017. Kang Chol on Monday insisted that the victim of last week's murder at Kuala Lumpur's main airport was not Kim Jong Nam, the estranged half-brother of North Korean leader Kim Jong Un. REUTERS/Athit Perawongmetha

マレーシアに駐在するカン・チョル北朝鮮大使に対してマレーシア政府は「ペルソナ・ノン・グラータ」に当たるとして3月4日、48時間以内の国外退去を求めたと発表した。現地紙のニュー・ストレーツ・タイムズなどが報じた。

北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアの首都クアラルンプールの空港で殺害された。カン大使は正男氏の遺体の無条件引き渡しを求め、マレーシア警察の捜査を批判。「北朝鮮を中傷するために外部勢力と結託している」などと述べていた

アニファ外相の声明によると、外務省幹部が2月28日に北朝鮮高官と会談した際、カン大使の発言について文書での謝罪を求めたが返答がなかった。さらに4日午後6時にカン大使を外務省に呼んだが、姿を見せなかったという。

こうした行為に対して、マレーシア外務省は4日夜、カン大使を外交関係に関するウィーン条約の「ペルソナ・ノン・グラータ」に指定し、6日の午後6時(日本時間午後7時)までに国外に退去するよう求めたと発表した


■ペルソナ・ノン・グラータとは?

時事ドットコムによると、ペルソナ・ノン・グラータとは、ラテン語で「好ましからざる人物」を意味する外交用語。1961年締結の「外交関係に関するウィーン条約」第9条で、大使や大使館員を派遣する国に対し、受け入れる国が理由を示さず承認を拒否できると定めている。指定されれば、派遣国は当該人物を召還し、任務を終了させなければならない。

日本でも2012年、シリア内戦で市民弾圧を続けていたアサド政権に対し、日本に駐在するシリア大使に対し、自主的な国外退去を求めたところ、これに対抗して、シリア駐在の鈴木敏郎・日本大使がアサド政権から「ペルソナ・ノン・グラータ」に指定されて帰国している


■マレーシアと北朝鮮の関係悪化は決定的に

マレーシア政府は、北朝鮮に駐在していたマレーシア大使を、2月20日に帰国させたのに続いて、ビザなしでの渡航を認めてきた北朝鮮の国民に対し、3月6日からビザの取得を義務づけることを決めていた。今回、北朝鮮大使の国外退去を求めたことで、両国関係の悪化は決定的となった。


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