【3.11】「津波バイオリン」の音、奇跡の一本松の下で響く 震災6年前に500人目の演奏

震災6年を前に、奇跡の一本松の下で「津波バイオリン」の500人目となる演奏会が開かれました。
朝日新聞社

「津波バイオリン」500人目の演奏 奇跡の一本松前で

震災の津波で流された岩手県陸前高田市の流木などからつくられた「津波バイオリン」の演奏会が9日、同市の「奇跡の一本松」の前であった。風化を防ぐため世界の演奏家千人が弾き継いでいく取り組みで、折り返しの500人目を迎えた。

バイオリンは2012年、東京都の楽器職人中沢宗幸さん(76)が作った。裏板に奇跡の一本松が描かれ、表板と裏板をつなぐ木片には一本松の一部が使われている。演奏は12年3月11日に始まり、米国やフランスなど8カ国、40都道府県で弾き継がれてきた。

この日は、盛岡市出身の工藤崇さん(26)がバッハのバイオリンソナタを披露。「力強い音がした。音楽を通じて元気になってもらえたら」と話した。(渡辺洋介)

(朝日新聞デジタル 2017年03月10日 09時42分)

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