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巨大な黒い空洞「ダイポール・リペラー」が、銀河系をとてつもない速さで押し動かしている

2017年03月11日 18時07分 JST | 更新 2017年03月11日 18時07分 JST

自分で感じることはできないが、今あなたはとてつもない速さで動いている。

地球は時速1600キロの速さで自転している。その一方、太陽系は銀河系の中を時速85万キロの驚くべき速さで天の川を進んでいる。

これでもまだ吐き気を催さない? ならばこれでどうだ。銀河系は何と時速200万キロという信じがたい速さで動いている。

宇宙が膨張しているのは我々も理解しているが、天の川の速度や進行方向を引き起こす原因については、意見が分かれていた。

NASA

我々は当初、これほどまでに高速で動く理由は、グレート・アトラクター(銀河系から1億5000万光年離れたところにある巨大重力源)と呼ばれる銀河の広大な領域が、不幸にして近づきすぎた銀河を磁石のように引き寄せているからだと考えた。

しかし、イスラエルのヘブライ大学教授イェフーダ・ホフマン氏の研究グループは、我々は単に引き寄せられているだけではなく、同時に押されてもいるとみている。

この研究グループは、新しい研究で銀河間の周辺に銀河をはねつけている広大な暗黒領域を発見したと主張している。

これは「ダイポール(双極子)・リペラー」と呼ばれる宇宙の領域で、暗い空洞(ボイド)のスペースによってその大半が成り立っている。

彼らはどうやってそれを発見したか? ホフマン教授と彼のグループは、ハッブルのような強力な望遠鏡を使い、我々の周囲の銀河の流れを示す3Dマッピングを作り上げた。

The Dipole Repeller from Daniel Pomarède on Vimeo.

研究チームはこれを分析し、周囲の全てをはねつける空間領域の存在を探り当てた。

ハフィントンポストUK版より翻訳・加筆しました。

▼画像集が開きます

ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた宇宙

(スライドショーが見られない方はこちらへ)


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