白斑の少年、同じ症状を持つ犬と出会う 「初めて会った瞬間から、本物の家族のようだった」

皮膚の色素が抜ける白斑症を発症した8歳の少年が、同じ疾患を持つ犬と出会った。
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皮膚の色素が抜ける白斑症を発症した8歳の少年が、同じ疾患を持つ犬と出会った。

アメリカ・アーカンソー州に住むカーター・ブランチャードくんは、幼稚園に通っていた頃、皮膚の色素が消失してしまう皮膚疾患の尋常性白斑と診断された。両目の周辺に白いまだら模様が現れ、カーターくんは自分の容姿に対して自信を失ってしまったという。

「カーターは、多くの子どもたち通うマンモス校に通っていました。そんな環境の中、顔がいきなり変わってしまったのです」

母親のステファニーさんは、ABCニュースの取材に対してこう振り返っている。

「カーターは私に、自分の顔や見た目が嫌いだと言っていました」

カーターくんにとって困難な日々が続いていたが、ある日、救いとなる存在が現れた。オレゴン州に住むラブラドールレトリーバーのロウディは、カーターくんと同じ年に尋常性白斑と診断されていた。

ステファニーさんは、Facebookで初めてロウディの写真を見た時、すぐに息子にその写真を共有した。

「ロウディが尋常性白斑を患っていることを知り、とても驚きました。カーターはロウディに会いたくて、いてもたってもいられない様子でした」

カーターくんとステファニーさんは、ロウディの飼い主のニキ・ウムベンハワーさんに連絡を取った。アーカンソー州とオレゴン州は、3300キロメートル以上も離れている。しかしカーターくんら家族とニキさんは、遠距離ながらも友人関係を築き上げた。

オレゴン州ポートランドのテレビ局KATUが3月17日、カーターくんとロウディの話を報じ、視聴者に対して寄付金を募った。

「誰もカーターの悩みや苦しみを和らげることはできなかったんです。同じ症状を抱えるロウディでなければならなかったんです」

ステファニーさんはKATUに語った。そして、すぐに寄付金が集まり、カーターくんはロウディを訪ねることができた。始めて出会った時、カーターくんは2時間にわたってロウディを抱きしめ、撫で続けたという。

「ふたりは初めて会った瞬間から、本物の家族のようでした」

しかしカーターくんは、新しく親友になったロウディは「でも、完璧じゃないよ」と冗談めいて話している。

「ロウディの斑点は目の周りにふたつあるだけだよ。僕の皮膚にはもっと斑点があるから、同じくらいつける必要があるよ」

この面会のあと、ロウディは突然の発作を起こしてしまったという。ロウディを診察した獣医は発作の原因を特定するために、さらに多くの検査が必要だと語っている。寄付型クラウドファンディングのGoFundMeでは現在、ロウディの治療にかかる費用などの寄付金を募っている。

ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。

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