オバマケア代替法案の採決見送り 保守派の反対根強くトランプ氏と共和党首脳が窮地に

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(Photo credit should read NICHOLAS KAMM/AFP/Getty Images) | NICHOLAS KAMM via Getty Images
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アメリカ下院は3月23日、ドナルド・トランプ政権が成立を目指す医療保険制度改革法(オバマケア)の代替法案について本会議の採決を見送った。採決は24日以降にずれ込むが、法案を提出した共和党内でオバマケア完全撤廃を求める保守派の同意を得られず、交渉は難航している。

「今晩の投票はありません」と共和党首脳の補佐官は語った。

共和党の保守派は、ポール・ライアン下院議長ら共和党首脳が主導して提出した代替法案(トランプケア)に強く反対するか、漠然と支持するかで揺れ動いた。共和党の保守派議員グループ「下院自由議員連盟」は、ホワイトハウスと検体検査や予防医療といった医療サービスの基本給付パッケージ「エッセンシャル・ヘルス・ベネフィット」(基本的医療給付) や「アフォーダブル・ケア・アクト」(医療費負担適正化法)の条項を削除する交渉を行った。共和党保守派は、オバマケアから既往歴のある人や26歳までの若者が親の保険に入る義務条件などの撤廃を求めている。

23日、本会議採決直前の再交渉で、代替法案への反対派が優勢となり、穏健派の動向が揺れた。約50人の中道派グループ「チューズデー・グループ」代表のチャーリー・デント議員は下院に残り、反対の意志を表明した。

下院自由議員連盟と穏健派の動向は定かでないが、トランプ氏と同様、ポール・ライアン下院議長やケビン・マッカーシー下院院内総務といった共和党首脳にとっても大きな痛手となる。

トランプ氏は代替法案への関与を徐々に強めている。22日の下院共和党員との非公開会合では、議員たちに直接働きかけた。法案への反対がくすぶり続けているのは、トランプ氏の政治基盤が下院共和党では盤石ではなく、特に共和党保守派がトランプ氏に造反することを恐れていない最初の兆候ともいえる。

トランプ氏が常々自慢する交渉術の手腕は、今のところうまくいっていない。代替法案から基本的医療給付を撤廃すると提案しても、新たな支持を得られていない。かえって穏健派の支持を失い、オバマケア撤廃がこれまで以上に鬼門となってしまっている。

ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。

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