トランプ大統領、化学兵器による空爆で「シリアに対する態度を変えた」

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WASHINGTON, USA - April 5: U.S. President Donald Trump speaks during a joint press conference with King Abdullah II bin al-Hussein of Jordan (not seen) in the Rose Garden of the White House in Washington, USA on April 5, 2017. (Photo by Samuel Corum/Anadolu Agency/Getty Images) | Anadolu Agency via Getty Images
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アメリカのドナルド・トランプ大統領は4月5日、シリアの市民を襲った化学兵器による空爆で、「アサド大統領や現在進行中の内戦に対する態度を大きく変えた」と発言した。しかし、アメリカの政策に自身の態度の変化がどういった意味を持つのか、詳細は語っていない。

「自分は、とても柔軟な人間だと思いたい」と、トランプ大統領はヨルダンのアブドラ国王との共同会見で語った。「ある特定のやり方にこだわる必要はないし、世界が変わったらやり方を変える」

「私は変わる。私は柔軟だし、柔軟であることを誇りに思う。伝えたいのは、昨日子どもたちを襲った空爆は私にとって大きな衝撃を与えたということだ。大きな衝撃だ。空爆はひどい、とてもひどいことだ。空爆を目にしたが、これ以上にない非常に最悪の状況だ。私には柔軟さがあり、非常に大きな可能性として、伝えたいのは、空爆はすでに起こってしまったことであり、シリアやアサド政権に対する私の態度は非常に大きく変わってしまったということだ」

このコメントからは、中東におけるアメリカ軍の介入にこれまで否定的だったトランプ大統領が、シリアやバシャール・アサド大統領に対する対応を考え直していることが読み取れる。しかし、新たな取り組みをするのか、何が変化するのか、立て続けに質問を受けても、トランプ氏の回答は曖昧なままで、「新たな政策について公共の場で発表するのは自身にとって不利なことだ」と語った。

「私が言えるのは、軍事的にどんな展開をして、何をしているかについて語るのは好ましくないということだ」と、トランプ氏は語った。「過去の政権では『我々は、あそこをこの日のこの時間に攻撃する』と語っていたようだが、自らの行動は、どんな方法についても一切語らない」

トランプ氏のコメントは、アメリカの対シリア政策に新たな方針が加わったといえる。レックス・ティラーソン国務長官は、「アメリカの対シリア政策はアサド大統領の退陣を目指すものではない」と述べた。この声明が、事実上今回の攻撃の引き金となったという批判が高まった。

5日午前には、ニッキー・ヘイリー国連大使がアサド政権の行為を非難した。しかしトランプ大統領と異なり、彼女は一歩踏み込んで「ロシア政府に責任がある」と述べた。ロシアはアサド政権の主要な同盟国だ。

「何度も何度も、ロシアは同じ言い訳を使ってダマスカスの同盟政権から注意をそらそうとしています」と、ヘイリー大使は批判した。「子供たちがあと何人死ねば、ロシアは現実を直視するのでしょう?」

トランプ大統領は記者会見の場で、ロシアについて直接言及することを避けた。しかし、その前にニューヨークタイムズの取材に応じ、今回の化学兵器使用について「ロシアにとってひどく悲しい日だ。ロシアは(シリアと)同盟国だからだ」と語った。

トランプ大統領は、シリアの現状は「オバマ政権の責任だ」と非難していた。オバマ政権もアサド大統領に警告し、シリア国内を破滅的状態に至らせた戦闘行為や虐殺をやめるよう促していた。その一方で、アサド政権が崩壊して、過激派組織IS(「イスラム国」)が漁夫の利を得ることがないよう努めていた。

オバマ政権当時、トランプ氏はオバマ大統領に対し、シリアでのアメリカの直接介入を避けるよう強く牽制していた。今となっては、アメリカの関与をさらに強める気持ちになっているようだ。

ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。

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シリアの化学兵器攻撃、サリンか
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