NEWS

【フランス大統領選】オバマ氏、マクロン氏支持を表明するビデオメッセージを公開

2017年05月05日 16時53分 JST
Joshua Roberts / Reuters
U.S. President Barack Obama speaks during his last press conference at the White House in Washington, U.S., January 18, 2017. REUTERS/Joshua Roberts

エマニュエル・マクロン氏にとって、この上なく心強い味方がまた一人現れた。

5月7日に行われるフランス大統領選第2回投票(決選投票)を3日後に控えた4日、マクロン氏の率いる「アン・マルシュ!」(前へ!)党が公式Twitterで、アメリカ前大統領のバラク・オバマ氏から届いたビデオ・メッセージを公開した。

ビデオ内でオバマ氏は「他国の選挙に干渉しない」という自身の信条に反して、「フランスの未来とわたしたちが大切にしてきた価値観」にとって、今回のフランス大統領選は「非常に重要である」と強調。動画の最後では「アン・マルシュ!フランス万歳!」と締めくくっている。

いまだに根強い人気を誇るオバマ氏は、マクロン氏と敵対する極右政党「国民戦線」党首マリーヌ・ルペン氏について、直接的な言及を避けている。とはいえ、「マクロン氏は人々の“恐怖”を煽るのではなくあくまで“希望”に訴えかけている」との発言は、実質的に同氏への支持を表明したものと言っていいだろう。「皆さん方に知っていていただきたいのは、“前へ”進むためにも、わたしはエマニュエル・マクロン氏を支持するということです」。

メッセージへの反応を聞かれた当のマクロン氏は、フランスの放送局のインタビューに対して、「大変嬉しい。感動している」「オバマ氏は、民主主義とヨーロッパの勃興への支持を表明してくれた。心から嬉しく思う」と、口元に笑みを浮かべながら答えた。

インタビューに答えるマクロン氏

「オバマ氏とマクロン氏は面識こそないものの、両者のあいだには見えない糸があるのでしょう」。マクロン氏のスポークスパーソンであるローランス・ハイム氏は言う。

以前フランスメディアのワシントン特派員でもあった彼女は、オバマ氏のビデオメッセージに関する自身の個人的な関与を否定しつつ、このビデオは「今回の大統領選においてフランスで何が起こっているのか、アメリカがきわめて注意深い関心を払っている証拠だ」としている。

またハイム氏は、オバマ氏の支持に「大変嬉しく思っている」とし、「オバマ氏が大統領辞任後も訴え続けている“政治の新しい時代”を、まさにマクロン氏が体現するものだというサインを、このメッセージから読み取りたい」と述べた。

一度も面識がないとはいえ、オバマ氏とマクロン氏には以前一度だけコンタクトがある。動画内でオバマ氏も触れているように、2017年4月20日、両者は電話会談を行っていたのだ。この会談はマクロン氏陣営によって巧妙に企図されたもので、その際も関連情報はマクロン氏の公式Twitterで発信されたが、当時は支持を得なかった。しかも発信された内容は2週間後には修正されていたという。

ハフポスト・フランス版より翻訳・加筆しました。