プルシェンコ、「ホッケー対決」でプーチン大統領に完敗

ロシアのフィギュアスケート選手、エフゲニー・プルシェンコ氏が5月10日、ロシアのソチでプーチン大統領とアイスホッケーで「対決」し、完敗した。

3月に引退を表明したロシアのフィギュアスケート選手、エフゲニー・プルシェンコ氏が5月10日、ロシアのソチでプーチン大統領とアイスホッケーで「対決」し、完敗した。だが、プルシェンコ氏は試合後に「全然悔しくない。(プーチン氏は)世界で最もスポーツができる大統領だ」とインスタグラムに投稿するなど、上機嫌だった。

ロシア国営の「Rスポーツ通信」によると、この日対戦したのは、プーチン氏が設立し、アイスホッケー愛好家らが集う「ナイトホッケーリーグ」のメンバーと、ソ連やロシアのナショナルチームで活躍した元選手らでつくる「レジェンドホッケー」。プルシェンコ氏はナイト側のメンバーとして出場し、プーチン氏はレジェンド側に特別参加した。

試合は終始レジェンド側の優勢で進み、プーチン氏自身も計6ゴールを決めるなど活躍。これに対しプルシェンコ氏は「見せ場」をつくれず、結局レジェンド側が17対6で勝った。プーチン氏のアイスホッケー歴は6年。一方、プルシェンコ氏は昨年10月から始めたばかりで、経験の差が出た格好だ。

プルシェンコ氏は試合後、自身のインスタグラムにプーチン氏とのツーショット写真を投稿し、「今日は試合に負けました。相手はレジェンドホッケーです。初めての敗北ですが、全く悔しくない!我らが大統領のチームが勝ったわけですが、プーチン氏は絶妙な6ゴールを決めました。本当に偉大な大統領!世界で最もスポーツができる大統領だ!」と書き込んだ。

プルシェンコ氏は試合前、ロシア紙「コメルサント」の記者の取材に応じた。主なやり取りは次の通り。

記者:背中に金属ボルトが入っているのにプレーするのは怖くない?

プルシェンコ氏:一番重要なことは、ジャンプによる負荷がないってことだよ。以前あったように、ボルトが壊れるようなことはないからね

記者:奥さんは反対しなかった?

プルシェンコ氏:彼女は(アイスホッケーが)好きだから...。それにジャンプしないしね

記者:(アイスホッケーを)練習するのは難しい?

プルシェンコ氏:とても。全く違うものだね

記者:たくさん練習してますか?

プルシェンコ氏:丸1年かな。週に4日は練習しているよ

記者の質問は、プルシェンコ氏がモスクワに開いたフィギュアスケート学校についてもおよんだ。

記者:アイスホッケーのほかに、フィギュアスケート学校がありますよね。レッスン料が高いとか言われてますけど...

プルシェンコ氏:言わせておけよ。ライバル校との競争だからね。2600ルーブル(約5千円)だよ。高いかい?

プルシェンコ氏は五輪で2回、世界選手権で3回金メダルを獲得したが、度々腰の痛みに悩まされていた。今年3月末に引退を表明し、現在は後進の育成に取り組んでいる。

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1998

Evgeni Plushenko's Style Evolution

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