「体を分類しないで」女性の体型をしたUKの「ダヴ」ボディウォッシュに、思わぬ非難が殺到

多様性を伝えようとしたけれど…「どのボトルも自分じゃない」。
Dove

「多様な体」をプロモートするという目的で、販売されたボディウォッシュが、思わぬ反発を受けている。

ボディケアブランド「ダヴ」がイギリスで「リアル・ビューティー」キャンペーンの最新商品として売り出したのは、ボディウォッシュ限定ボトル。


プレスリリースで、ダヴは新ボトルをこう紹介している。

「ふっくら、細身、背が高い、小さい、それに様々な肌の色、靴のサイズ、髪のタイプなど、美の形はたくさんあります。6本の限定ボトルは、その美の多様性をうつしだしています。女性の美しさが多様であるように、ダヴのボトルもありとあらゆる形とサイズにしたい」

「ダヴのレポートによると、2人に1人の女性が、特定の体型でなければいけないというプレッシャーを、ソーシャルメディアを通して感じています」

ダイバーシティを表現しようという純粋な意図で作られたボトルだが、大勢の消費者の気持ちをつかみそこねているようだ。

「女性の身体を分類しないで」「ボディウォッシュに求めるのは、形じゃなくて中身」といった非難が投稿されている。

「ボディウォッシュを見て、『このボトルが、もっと自分の体型に近ければ』なんて考える人いるのかな?」


「なんか気持ち悪い。私はただボディウォッシュを使いたいだけ。自分が洋梨体型だなんて思い出させてほしくない。女性を分類しなくていいと思う」


「ドラッグストアに行って“痩せた女性体型”のボトルがなければ、ボディウォッシュを買えないの?どうも使い方がよくわからない」


「“性格のいい人”ボトルはありますか?」


「この体型に当てはまるのは、映画ヘラクレスにでてくる女神くらいかも」


「これで全てが台無し」


「どのボトルも、自分じゃない。私は白人じゃないし。ダヴ、もっと高い意識を持って」


「本当?ボトルがどんな形かなんて気にしないのに。気にするのは、中身がちゃんとしているかどうか」


「どのボディウォッシュを買えばいいか知りたいから、誰か私のお尻のサイズを測ってくれる?」


「ダヴの新しいボディウォッシュボトルは、あなたの体型にあわせています」


ダヴの広報はハフポストUK版に、ボトルについてこうコメントしている。

「私たちは、全ての年齢、体型、サイズ、人種の女性を応援しています。そして、全キャンペーンで、様々な女性を起用します。彼らは社会の美しい多様性を象徴しています」

「この基準を、ユーモアのある方法で新しい商品にも適用しました。様々な形をした特別ボトルは、美の多様性を視覚で訴えます。本当の美しさとは何かを語るきっかけになって欲しいと願っています」

「自分の美しさに自信を持つのは大切だと私たちは考えています。プロジェクトの一環として、自尊心を育むための教育を2000万人以上の若者たちに届けてきました。2020年までに、さらに2000万人に届けたいと思っています」

ハフポストUK版に掲載された記事を翻訳しました。

【関連記事】

ハフィントンポストでは、「女性のカラダについてもっとオープンに話せる社会になって欲しい」という思いから、『Ladies Be Open』を立ち上げました。

女性のカラダはデリケートで、一人ひとりがみんな違う。だからこそ、その声を形にしたい。そして、みんなが話しやすい空気や会話できる場所を創っていきたいと思っています。

みなさんの「女性のカラダ」に関する体験や思いを聞かせてください。 ハッシュタグ #ladiesbeopen#もっと話そう女性のカラダ も用意しました。 メールもお待ちしています ladiesbeopen@huffingtonpost.jp