「歴史上、これほど不当な扱いを受けた政治家はいない」。トランプ氏、自らの不満を学生への「はなむけの言葉」とする

アメリカのトランプ大統領は5月17日、自身のメディアでの報じられ方について、「歴史上、これほどひどく、不当に扱われた政治家はいない」などと批判した。
U.S. President Donald Trump speaks during the United States Coast Guard Academy Commencement Ceremony in New London, Connecticut U.S., May 17, 2017. REUTERS/Kevin Lamarque
U.S. President Donald Trump speaks during the United States Coast Guard Academy Commencement Ceremony in New London, Connecticut U.S., May 17, 2017. REUTERS/Kevin Lamarque
Kevin Lamarque / Reuters

アメリカのトランプ大統領は5月17日、自身のメディアでの報じられ方について、「歴史上、これほどひどく、不当に扱われた政治家はいない」などと批判した。ワシントンポストなどが報じた。機密情報漏洩疑惑など、連日メディアから責任を追及されていることにいら立ちを隠せないようだ。

「私が最近、どう扱われているか見てみろ。特にメディアから。自信を持って言うが、歴史上、これほどひどく、不当に扱われた政治家はいないぞ」。アメリカのコネチカット州でこの日あった沿岸警備隊学校卒業式。登壇したトランプ氏の口から出たのは、自身をめぐる疑惑を報道し続けるメディアへの不満だった。

ワシントンポストによると、トランプ氏は卒業生らにこうアドバイスした。「人生において、必ずしも公正とは言えないことに出くわすだろう。身に覚えのないことが君たちに降りかかってくることがある。そんなときは頭を低く下げて、戦え、戦え、戦え。決してあきらめるな。そうすれば事態は好転する」

一方、FOXニュースによると、トランプ氏はこうも訴えた。「メディアに君たちを倒させてはならない。批判者たちに君たちの夢を邪魔させてはならい」。

トランプ氏をめぐっては、アメリカのメディアが連日、疑惑を報じている。2016年の大統領選でトランプ氏陣営がロシアと連携し、対立候補だったクリントン氏陣営にサイバー攻撃をしたけたと指摘しているほか、イスラム過激組織「IS」(イスラム国)に関する機密情報をロシアの外相に漏らした疑いなども報道。与党議員らも批判する異例の事態になっている。

注目記事