【JASRAC】京都大学の式辞に著作権料請求せず ボブ・ディランの歌詞掲載

京都大学がホームページにボブ・ディランの歌詞の一部を掲載したことについて、JASRACは著作権料を請求しない方針を明らかにした。

公式サイトに掲載された山極総長の式辞

著作権料、京大に請求せず JASRAC「引用と判断」

京都大学がホームページ(HP)にノーベル文学賞を受けたボブ・ディランさんの歌詞の一部を掲載したことについて、日本音楽著作権協会(JASRAC)は24日、著作権法上、作詞家ら権利者側が使用料を請求できない「引用」にあたるとして、著作権料を請求しない方針を明らかにした。

京都大の山極寿一(じゅいち)総長が4月の入学式の式辞でディランさんの「風に吹かれて」の歌詞の一部を引用し、HPで式辞を掲載したことについて、JASRACが京大に問い合わせ、歌詞の使用料が必要になる可能性を伝えていた。

著作権法は、著作権のある曲の歌詞をネット配信する際、作詞者の許可を得ることを義務づけている。ただし、論評などの目的で必要な範囲内で歌詞を「引用」する際は許諾を不要としている。JASRACの浅石道夫理事長はこの日の定例会見で「引用というふうに判断しております。(徴収は)しません」と述べた。

(朝日新聞デジタル 2017年05月24日 18時21分)

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(朝日新聞社提供)

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