"声かけ不要バッグ"誕生 「ひっそり買い物させて...」さりげなくアピール

アーバンリサーチが、「店員からの声掛けをしないでほしい」という意思表示ができるショッピングバッグを試験導入している。

アーバンリサーチの"声かけ不要"バッグ

買い物客が「店頭スタッフからの"声かけ"をしないでほしい」という意思表示をするためのショッピングバッグが登場した。

「アーバンリサーチ(URBAN RESEARCH)」が5月19日から、一部店舗で試験導入している。

担当者の清水樹二也さんによると、買い物客へのアンケート結果や、昨今の消費者の買い物行動の変化などを受けて企画したという。

■"声かけ"の難しさ

買い物客への"声かけ"は、「買う側」も「売る側」悩み続けている課題だという。

買い物客へのアンケートでは「声かけがしつこくなかったら買ったのに…」「ネットで調べて買いに来ただけなのに話しかけないでほしい」などの声が絶えずあがってくる。

同時に、ショップ店員の方も悩みは尽きない。

「満面の笑顔で話しかけたのに嫌な顔をされた…」「声をかけたら店から出て行かれてしまった」という現場の声が多いという。"声かけ"の作法やタイミングは、店員への教育も行なっているが、なかなか課題は解消されない。

試験導入している「URBAN RESEARCH Store」は、スタッフの数に対して店内客の数が5〜10倍。全ての買い物客に"声かけ"できるわけではないので「本当に声をかけてほしい人」にきちんと声掛けすることで、より効率よく売り上げをあげたい、というスタッフたちの思いもある。

■「さりげなさ」が重要だった

"声かけ不要"のサインを「ショッピングバッグ」にしたのは、目立ちやすく、自然で、試着したい商品をキープできるという買い物客の利便性も兼ねそなえているからだという。

「声をかけないで」という意思表示は、する側もある種の後ろめたさを感じてしまうかもしれない、という配慮から、さりげなさを重要視した。

Twitter上では、早速「こういうのずっと欲しかった」など賞賛の声があがった。

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