プーチン大統領、4時間ぶっ通しで国民からの質問に答える。ロシア恒例の生放送 「でっち上げだ」との指摘にどう答えた?

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国民からの質問に答えるプーチン大統領=6月15日、モスクワ | Sputnik Photo Agency / Reuters
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ロシアのプーチン大統領が4時間にわたって国民からの質問に答え続ける番組が6月15日、ロシアで放送された。

番組の名前は「プーチンとの直接対話」。生放送で、プーチン氏はたった1人で、事前に寄せられたり、スタジオの観客や中継で結ばれた各地の人たちから聞かれたりした73の質問に答えた。

質問は「何でもあり」で、政治、経済、外交、社会問題、住宅問題、人生相談のほか、プーチン氏の個人的な話にもおよんだ。

今年で15回目となる恒例番組で、過去には4時間を超えることもあった。政治家としてのプーチン氏のタフさを見せつける場にもなっている。

一方で、役人や企業家らにとっては「戦々恐々」となる番組でもある。公の場で自分たちの不祥事などを「告発」されることにもなりかねないからだ。

過去には、ある地方の住民が地元の道路が未整備だと訴えたところ、プーチン氏が不快感を表明。地元行政が直ちに改修工事に取り掛かる展開になった。

今年のやりとりはクレムリン(大統領府)の公式サイトに動画とともに紹介されている。その中から一部を紹介する。(敬称略)

男性:アメリカのトランプ大統領とFBI元長官の対立をどう評価しますか。

プーチン:元長官はアメリカ大統領選にロシアが介入したと考えているが、証拠は示していない。彼は大統領との会話をメモし、友人を通じてそれをマスコミに渡したと突然言い出した。とても奇妙だ。情報機関のトップがその上司たる大統領との会話を記録して、マスコミに流すとは、スノーデンとどこが違うのか?情報機関トップの資格はない。ある特定の政治姿勢を守る人権活動家だ。ところで、もし彼の身に危険が及ぶことになったら、ロシアへの政治亡命の道がある。彼も当然知っているだろう。


12歳の女の子:もしタイムマシンがあったらどうしますか?

プーチン:タイムマシンは過去にも未来にも行くことができるが、そこでの出来事に介入してはだめだろうか。介入しないほうがいい。なぜなら、結果がわらかない状態であるべきだからだ。ただ、過去の出来事については、それを自らの目で見ることにとても興味がある。私たちの国がどう発展してきたか、(私の故郷でもある)サンクトペテルブルクがどう建設されたか、父や祖父が第2次世界大戦をどう戦ってきたかなどだ。未来に関して言えば、もし未来が平穏無事だとわかれば、今の私たちに活力を与えてくれると思う。


男性(ショートメールで):だまされたことはありますか?

プーチン:どんな人でもそんな経験はあるだろうし、私も人間だから時にそうしたことはある。そんなとき、私は(だました人間に)どんな動機があって、何が望みなのか、なぜ望むのかも考える。そしてだまされたことを忘れない。


事前に寄せられたとみられる質問:大統領の後継者に関する計画は?

プーチン:私はまだ大統領として働いている。そして大統領を選ぶのは国民自身だ。国民だけが地域、まち、州、国を率いる人物を決めることができるのだ。


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スタジオで質問者の話を聞くプーチン大統領=6月15日、モスクワ

ただ、長丁場、生放送による受け答えなだけに、政権側が前もって質問を仕込んでいるのではないか、という憶測もつきまとう。この日もこんな質問が紹介された。

性別、年齢など不明(ショートメールでの質問):あなたは国民がこのようなでっち上げの質問を信じていると思うのか?

プーチン:そのような悪意から世界を解放しよう!質問は事前に用意はされていないのは確かです。


また、プーチン大統領自身は答えていないものの、放送中の画面下に次々と紹介される質問の中に次のようなものもあった。

  • ナバリヌィ(メドベージェフ首相の不正を動画で訴えた反体制活動家)が次はあなたの動画を制作しているぞ
  • 自らの公金横領や汚職に関しては言わないの?
  • 大統領は2期までという憲法違反をいつやめるのですか?

これらが誤って流れたのか、それともあえて表示されたのかは不明だ。

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プーチン氏と愛犬ゆめ
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