【藤井聡太四段】14歳の中学生なのに深夜まで対局、法的に大丈夫? 厚労省の見解は

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対局を終えた藤井四段が会場を後にする頃には、日付が変わっていた=16日午前0時12分、大阪市福島区の関西将棋会館 | 朝日新聞社
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14歳の藤井四段、深夜まで続く対局は適法?

 昨年12月のデビュー以来公式戦26連勝の快進撃を続ける将棋の中学生棋士、藤井聡太四段(14)。対局は時に夜遅くに及ぶ。少し気になるのは、未成年の深夜労働規制だ。17日午後には、公式戦連勝記録歴代1位タイへの王手をかけて、対局に臨む。

 公式戦の連勝記録を26に伸ばした15日の第76期順位戦の対局は、午前10時に始まり午後10時53分に終わった。藤井四段にとって、これまでで最も遅い終局時間だった。その後も感想戦があり、会場を後にした時には午前0時を回っていた。

 将棋の対局では、タイトル戦を除くと名人戦の予選にあたる「順位戦」が一番時間がかかる。持ち時間が6時間ずつあり、持ち時間を使い切ったあとでも「1分将棋」で対局は続く。40分間の休憩も2回ある。最近では、今月13日の順位戦で、持将棋(引き分け)による指し直しを経て、終局時刻は翌日午前2時53分だった。

 労働基準法では、午後10時~午前5時の深夜労働については原則、「満18歳に満たない者を使用してはならない」と定める。そもそも、「満15歳に達した日以後の最初の3月31日が終了するまで」は原則、労働させてはならない。

 ただし、この労働基準法が適用されるのは、あくまで「労働者」の場合で「個人事業主」は対象外。厚生労働省労働基準局監督課は「使用者に指揮命令を受けて働いているか、働いた時間に対して報酬を得ているかなどが、労働者かどうかの判断になる」という。

 では、藤井四段の場合はどうなのか。日本将棋連盟は「棋士は個人事業主。なので、労働時間の制約は特になく、棋士自身の意思で対局を行っています」と説明する。ただ、学業に配慮し、対局は学校が休みの土日、祝日にできるだけ入れるようにしたいという。「勉学に支障がないよう、最大限、努めていきたい」としている。

(朝日新聞デジタル 2017年06月17日 11時16分)
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