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『夜明け告げるルーのうた』が高畑勲監督以来22年ぶりの快挙 湯浅政明監督、仏アニメ映画祭で最高賞

2017年06月19日 01時14分 JST | 更新 2017年06月19日 01時14分 JST
2017 ルー製作委員会

アニメーション映画祭として最も長い歴史を持つ「アヌシー国際アニメーション映画祭」が6月12〜17日にフランスで開かれ、湯浅政明監督の『夜明け告げるルーのうた』が長編部門で最高賞のクリスタル賞を受賞した。

過去に日本作品で同賞を受賞したのは宮崎駿監督の『紅の豚』(1993年受賞)、高畑勲監督の『平成狸合戦ぽんぽこ』(1995年受賞)の2作品のみで、長編部門での日本人の受賞は22年ぶりの快挙となった。

湯浅監督は18日、『夜明け告げるルーのうた』公式サイト上で喜びのコメントを綴った色紙の画像を掲載。「応援してくださった方々もありがとうございます。良かった!!」と感謝の気持ちを述べた。

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■『夜明け告げるルーのうた』、どんな作品?

同作品は、両親の離婚を機に寂れた漁港に越してきた少年・カイが人魚の少女・ルーと出会い、町で起きるトラブルをともに乗り越えながら心を開いていく物語。2017年5月19日に公開された。

監督・脚本を手がけた湯浅監督は、『劇場版クレヨンしんちゃん』シリーズや森見登美彦原作のアニメ作品『四畳半神話大系』『夜は短し歩けよ乙女』、松本大洋原作の『ピンポン THE ANIMATION』といった数多くの作品を生み出してきた人物。童話をイメージしたような独特な揺れた線、斜めに傾いたパースなどを駆使し、躍動感あふれる独自の世界観を作り上げている。

『夜明け告げるルーのうた』の製作には、全編にわたってアドビシステムズが開発しているコンピュータソフト「Flashアニメーション」を使っている。デジタル技術を駆使することで、通常の3分の1のスタッフ数で作品を完成させたという

■戦時中の広島を舞台にした『この世界の片隅に』も受賞

また、この他にも、片渕須直監督のアニメーション作品『この世界の片隅に』がクリスタル賞に次ぐ審査員賞を受賞した。

同作品は戦時中の広島県呉市を舞台に、前向きさを失わず、たくましく「普通に」生きた主人公「すず」とその家族を描いた作品。制作費の一部をクラウドファンディングで集め、制作時点から完成を待ち望む声が挙がっていた。すずの声を女優・のんさん(能年玲奈から改名)が演じたことでも話題になった。