糖質制限ダイエットで倒れた女医が経験した、絶対に勧めない5つの「最悪なダイエット法」

小学校4年生で摂食障害になり入院した日比野さんは、その後も数え切れないぐらいのダイエット法を試し「痩せてはリバウンド」を繰り返してきたという。

「アンチエイジングドクター」としてテレビ番組などでも活躍する医師の日比野佐和子さんは、新著『39種類のダイエットに失敗した46歳のデブな女医はなぜ1年間で15kg痩せられたのか?』(マガジンハウス)の中で「40年近く、体型の悩みと闘ってきた」と明かす。

日比野佐和子さん

そんな日比野さんが今一番重要なこととして挙げるのは「無理をしない」ダイエットだという。

小学校4年生で摂食障害になり入院した日比野さんは、その後も数え切れないぐらいのダイエット法を試し「痩せてはリバウンド」を繰り返してきた。

医師になってからも、アメリカ生活で17kg増量したことをきっかけに、炭水化物の摂取量を過度に制限する「糖質制限ダイエット」を3年間続けた日比野さん。半年で14kg痩せた一方、36歳で「一過性脳虚血発作」を発症し、ベッドから起き上がることができなくなったという。

その後、再び17kgのリバウンドをし、過食嘔吐なども経験。40代になってついに、無理なく、リバウンドもしない方法で健康的なスタイルが保てるようになった。

そんな日比野さんが経験した39種類のダイエット方法の中で「絶対に真似して欲しくない」ダイエットのワースト5とはこんなものだという。なお、著書では、「ダイエットの最終結論」として5つの「やるべきこと」やストレッチ方法も紹介されている。

1.ポッキーダイエット

食事の代わりに大好きなポッキーを朝昼晩

添加物の影響で代謝が下がり下半身太りに

pocky

「高校時代に食事の代わりに朝昼晩食べていましたが、他の栄養素をとらずお菓子ばかりは絶対にNG。動脈硬化や発がん性のおそれなど健康面でも悪影響を及ぼすので、お菓子だけの食生活はやめましょう」

2.下剤ダイエット

乱用することで腸の中が色素沈着

お腹ぽっこりの逆効果になることも

enema

「私が今でも後悔しているダイエット。規定量より多く飲んでいた影響で大腸メラノーシスになってしまったのです」

3.補正下着ダイエット

締め付けによる血流の悪化と

着ているストレスで常にイライラ

corset

「人の体は形状記憶ではないため、脱げば元どおりです。さらに、体を圧迫するため血流の巡りが悪くなり、代謝が落ちてしまう可能性も」

4.すいかダイエット

一時的に体重は落ちるものの

あっさりリバウンド。大人には効果ナシ

water melon

「高校の夏休み時代にチャレンジ。一食置き換えダイエットは一時的に体重は落ちても不健康な痩せ方でキレイに見えません。リバウンドが早いことも特徴。ただ、適量で摂る分には問題ないです」

5.サランラップダイエット

発汗作用もなければ細くもならない

敏感肌だとかぶれるおそれも

plastic wrap

「高校時代に流行ったサランラップダイエット。ラップを巻いただけでは発汗作用はありません。かえって皮膚呼吸を妨げてしまったり、補正下着同様、血流を悪くしてしまったりします」

▼日比野佐和子さんプロフィール

jyoi

再生未来Rサイエンスクリニック広尾院長、医学博士。大阪大学医学部大学院医学系研究科卒業・博士課程修了。大阪大学医学部大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学講座特任准教授、同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保険医療学部准教授、ルイ・パストゥール医学賢雄センター基礎研究部アンチエイジング医化学研究室室長を経て、2013年に現職に就任。

専門分野は欧米のアンチエイジング医学に加え、中医学、ホルモン療法、プラセンタ療法、植物療法(フィトテラピー)、アフェレーシス療法(血液浄化療法)など多岐にわたる。累計30万部のベストセラー「眼トレ」シリーズなど著書多数。

注目記事