パキスタンでタンクローリー炎上、140人死亡 石油を集めに来た村人が多数被害に

パキスタン中部でタンクローリーが横転して炎上し、少なくとも140人が死亡、数十人が重い火傷を負った。

パキスタン中部のパンジャブ州で6月25日、石油を運搬するタンクローリーが横転して炎上し、地元警察によると少なくとも140人が死亡、数十人が重い火傷を負った。炎上した原因は現時点では分かっていないが、横転したトラックから流れ出す油を集めようと群がった地元の人々が多数、巻き込まれた可能性がある。アメリカのナショナル・パブリック・ラジオなどが報じた。

ロイターが州政府の広報担当者の話として伝えたところによると、タンクローリーは、高速道路の急カーブでバランスをくずして横転したという。横転から約45分後にタンクローリーが炎上・爆発。地元メディアは、黒焦げになった車やバイク、犠牲者の様子を報じた。

BBCによると、流れ出した石油を集めようと、地元の多数の人が現場に駆けつけていた。なかには、他の村に住む親戚に電話をしている人もいたという。

救急隊の広報担当者は、「周囲にタバコを吸っていた人がいたとの報告がある」と述べたが、現在のところ、炎上の原因は不明だ。火は約2時間後に鎮火した。

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