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インスタ映えしすぎてるアイスクリームの展覧会 25歳の仕掛け人が目指したものは...?

2017年06月26日 15時27分 JST | 更新 2017年06月27日 00時46分 JST
MUSEUM OF ICECREAM 公式YouTubeより

アイスクリームをテーマにした期間限定の展覧会「MUSEUM OF ICE CREAM」がアメリカで大きな話題を呼んでいる。

巨大アイスキャンディが壁にささった部屋や、つぶつぶのアイスが敷きつめられたプール、チョコレートの土でミントを栽培する部屋など、アイスにまつわる楽しい展示が10点並ぶ。

「MUSEUM OF ICE CREAM」が最初に開催されたのは、2016年夏のニューヨーク。開催の告知・宣伝などほぼしなかったにも関わらず、3万枚のチケットは5日間で完売した。数時間も並ぶ人たちで、会場前には行列ができていたという。

その後、ロサンゼルスに会場を移し4月22日から第二弾がはじまった。当初5月末までの予定だったところ、好評を受けて期間を延長して開催をしているという。Forbesなどが伝えた。

この展覧会を仕掛けたのは25歳のクリエイター、マリーエリス・バンさん。展覧会の公式サイトでは「ここは"想像"を"現実"に変えてくれる場所」「私たちの使命は、人々がつながれる場所、想像力をかきたてられる状況をつくることです」とつづっている。

マリーエリスさんの思惑通り、来場者は展示物の前で色んなポーズを撮ったり、写真を組み合わせたりと、独自の工夫をして次々とInstagramに写真をアップしている。

この展示会がInstagramでシェアされることをねらった展示であることは疑いの余地がない。見事に戦略が当たっていると言えるだろう。

日本でも、"写真撮影厳禁"の通例を覆して、来場者に写真撮影やSNS投稿を許可するケースも増えてきた。多くは展覧会の告知や宣伝が目的だ。

東京・六本木の森美術館も、展覧会での写真撮影を一部許可したり、インスタグラマーを招いて展覧会の写真を投稿してもらうためのイベントを開催したりと挑戦を続けている

森美術館館長の南條史生氏は当該イベントの挨拶で「(Instagramに投稿された写真が)単にを撮影した写真でなく、工夫のある撮り方でそれ自体がアートのようになっていて大変面白い」と語った。

工夫次第で「第二のアート」にもなりうるインスタ投稿

「インスタ映えする写真を撮りたい」という飽くなき欲求はとどまるところを知らない。5月には愛知県の、とあるアイスクリーム屋さんのアイスが「インスタのためだけに買って捨てられている」とTwitterなどで賛否が起きていた。

このような痛ましい状況も「MUSEUM OF ICE CREAM」であれば起きないだろう。ゴミにならない「アイスのアート作品」であれば、消費されて廃棄物になることはなく、体験した人の心の中に何らかの形で蓄積されていく。

「インスタ映え」する写真を撮ること自体を目的にするのでなく、インスタ投稿を通じて想像力を波及させていく工夫ができると、Instagramはもっと楽しいのかもしれない。

▼Instagramに投稿された「MUSEUM OF ICE CREAM」の写真▼

▼画像集が開きます▼

Icecream For The Oscars


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